LGエレクトロニクスがスマホ製造の外部委託を拡大へ、JDM方式を採用
- 2019年12月05日
- Android関連
韓国のLG Electronicsはスマートフォンの製造の外部委託を拡大すると発表した。
これまで、LG Electronicsはローエンドのスマートフォンを中心に製造を外部企業に委託していたが、製造の外部委託をミッドレンジのスマートフォンにも適用する。
競争力を備えたミッドレンジのスマートフォンのラインナップを強化する目的で製造の外部委託を拡大すると説明している。
LG Electronicsは製造を外部企業に委託したミッドレンジのスマートフォンとしてすでにLG K40SおよびLG K50Sを販売しており、いずれもJDM (Joint Design Manufacturing)方式を採用したという。
ODM (Original Design Manufacturing)方式は設計から製造まで受託者が担当するが、JDM方式は委託者と受託者が共同で設計を行う。
この場合に委託者となるLG Electronicsはソフトウェアの開発こそ自社で行うが、設計や部品調達はLG Electronicsと受託者が共同で進行し、製造の工程は完全に受託者が担当する。
LG Electronicsはスマートフォンの販売が低迷しており、スマートフォン事業を担当するMC (Mobile Communications)事業本部は2019年第3四半期まで18四半期連続で赤字を継続している状況にある。
MC事業本部の再建を図るべく製造コストの削減に努めており、ハイエンドのスマートフォンは製造拠点を韓国から人件費などが安いベトナムに移管した。
このように製造コストの削減を進める中で、ミッドレンジのスマートフォンはJDM方式で外部委託の割合を増やす。
LG ElectronicsはJDM方式を採用することで開発や製造に係るコストを削減し、品質を安定的に確保できるため、価格競争力を強化すると同時に外部委託のリスクを最小限に抑えられると説明している。
なお、LG Electronicsは公式には外部委託先を公表していないが、中国のShanghai Longcheer Technology (上海龍旗科技)および中国のShenzhen Chino-E Communication (深圳市中諾通訊)がLG Electronicsからの受注を獲得したとの情報がある。
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