インドのAirtelがマハーラーシュトラ州とゴア州で3Gサービスを終了
- 2019年12月05日
- 海外携帯電話
インドの移動体通信事業者(MNO)であるBharti Airtelは第3世代移動通信システム(3G)のネットワークをムンバイ市を除くマハーラーシュトラ州およびゴア州で停波したと発表した。
これまで、Bharti Airtelはマハーラーシュトラ州およびゴア州で第4世代移動通信システム(4G)としてLTE方式、3GとしてW-CDMA方式、第2世代移動通信システム(2G)としてGSM方式を運用してきたが、2019年12月2日にムンバイ市を除くマハーラーシュトラ州およびゴア州ではW-CDMA方式を停波し、同時に3Gサービスの提供も終了している。
W-CDMA方式の停波後はLTE方式とGSM方式の運用を継続するため、LTE方式による4GサービスおよびGSM方式による2Gサービスを利用できる。
インドではテレコムサークルを単位として移動体通信向け周波数の免許が付与されており、移動体通信事業者はテレコムサークルを単位として周波数の運用を管理する。
ムンバイ市はマハーラーシュトラ州の州都であるが、ムンバイ市は同市のみで単独のムンバイ・テレコムサークルを構成し、ムンバイ市を除いたマハーラーシュトラ州とゴア州がマハーラーシュトラ・テレコムサークルを構成しており、マハーラーシュトラ州内でもムンバイ市とムンバイ市以外では周波数の運用が異なる。
Bharti Airtelはマハーラーシュトラ・テレコムサークルに相当する領域でW-CDMA方式を停波したことになる。
マハーラーシュトラ・テレコムサークルではW-CDMA方式を2.1GHz帯(Band I)で運用していたが、2.1GHz帯はLTE (FDD)方式に転用して4Gサービスを強化する計画で、4Gサービスで使用する周波数はLTE (FDD)方式の2.1GHz帯(Band 1)および1.8GHz帯(Band 3)、LTE (TDD)方式の2.3GHz帯(Band 40)となる。
なお、Bharti Airtelはマハーラーシュトラ・テレコムサークルのほかに、コルカタ・テレコムサークル、ハリヤナ・テレコムサークル、パンジャーブ・テレコムサークルでもW-CDMA方式を停波している。
インドでは多くのスマートフォンがBharti Airtelの4Gサービスに対応し、低価格帯のスマートフォンも多いことからスマートフォンへの移行も進んでいるが、依然として2Gサービスのみに対応したベーシックフォンも多い。
そのため、2Gサービスを簡単に終了できない状況で、先に3Gサービスを終了して4Gサービスを強化する。
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