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韓国のSK Telecom、全羅線など4区間でLTE-Rを構築へ



韓国最大手の移動体通信事業者(MNO)であるSK Telecomは韓国国内の4区間の鉄道でLTE-R (LTE-Railway)の構築を行うための最終契約を韓国のKorea Rail Network Authority (韓国鉄道施設公団)と締結したと発表した。

SK TelecomとKorea Rail Network Authorityの間で締結された最終契約に基づき、SK Telecomは全羅線、群長国家産業団地引入鉄道、ソウル地下鉄4号線でLTE-Rを構築するという。

具体的な対象区間は全羅線が開通済みで全区間となる益山駅から麗水エキスポ駅までの195.3km、群長国家産業団地引入鉄道が2020年末に開通が予定されている益山駅から大野駅までの14.3kmおよび大野駅から群山港駅までの28.6km、ソウル地下鉄4号線が2021年に開通が予定されているタンゴゲ駅から榛接駅駅までの14.9kmとなる。

最終契約に先立ちSK TelecomはLTE-Rの構築のための優先交渉者として選定されており、最終契約に向けて条件などを交渉してきた。

SK Telecomは2020年より4区間でLTE-Rを構築するための工事に着手し、全羅線の全区間では2021年にLTE-Rを活用した無線列車制御システムを導入するために、2020年末までにLTE-Rを構築を完了させる計画である。

なお、全羅線ではLTE-Rを活用した韓国型列車制御システム(KTCS-2)のモデル事業として進行することになる。

これまで、韓国では鉄道無線として3方式が混在して運用されてきた。

鉄道統合無線網としてLTE方式をベースに鉄道無線用途に最適化したLTE-Rへの置き換えおよび統一を進めており、すでに複数の路線でLTE-Rの運用を開始している。

SK Telecomは2015年に釜山都市鉄道1号線で最初のLTE-Rの構築を受注し、2017年に最初の竣工を果たしており、それを皮切りに多数の路線でLTE-Rを実用化した実績がある。

SK Telecom

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