京都市内でNTTドコモの5G NR基地局を発見、着色した京都仕様に
- 2020年01月11日
- Report
NTT DOCOMOが京都府京都市内で開設した商用の第5世代移動通信システム(5G)の基地局を現地了解してきたので紹介する。
すでにNTT DOCOMOは京都府内で複数の5G基地局の無線局免許を取得しているが、総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)が運用する電波利用ホームページを参照すると、最初に2019年11月6日付けで京都市下京区および京都市南区で無線局免許を取得したことが確認できる。
周波数は最初に4.5GHz帯の無線局免許のみ取得したが、下京区および南区では2019年12月2日付けで3.7GHz帯および28GHz帯の無線局免許も取得している。
下京区の5G基地局は京都駅の北側、南区の5G基地局は京都駅の南側に設置されている。
いずれもFUJITSU (富士通)製である。
南区の5G基地局が先に設置された模様で、これがすべての移動体通信事業者(MNO)を通じて京都府内では最初に設置された商用の5G基地局となる。
京都市では厳しい景観条例を運用しており、景観を損なう状態では基地局の設置は基本的に認められていない。
基地局の設置には景観を考慮した複数の条件が設けられており、そのひとつに背景に溶け込むよう工夫かつ周辺に調和した色彩にする必要があるとの基準が存在する。
そのため、下京区および南区に設置された5G基地局はいずれも背景に溶け込むよう着色されている。
なお、NTT DOCOMOは総務省より5G向け周波数としてサブ6GHz帯の3.7GHz帯および4.5GHz帯、ミリ波(mmWave)の28GHz帯の割当を受けた。
5Gの通信方式は標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式を採用し、NR Bandは3.7GHz帯がn78、4.5GHz帯がn79、28GHz帯がn257となる。
NR方式の導入初期において世界で最も採用数が多いNR Bandがn78となり、n78は世界的には3.5GHz帯と呼ばれることも多い。
NTT DOCOMOは2020年春に5Gサービスを商用化する計画である。
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