Nextelを展開していた米NII Holdingsが解散を発表
- 2020年01月15日
- 海外携帯電話
米国のNII Holdingsは米国のデラウェア州州務長官に解散証明書を提出したと発表した。
NII Holdingsは先に同社の取締役会で決議し、また同社の株主より承認された清算と解散の計画で予定していた通り、2020年1月13日付けでデラウェア州州務長官に解散証明書を提出したという。
これにより、2020年1月13日の16時(東部時間)よりデラウェア州一般会社法に基づきNII Holdingsの解散を規定した解散証明書が有効となった。
NII Holdingsは1995年に設立された企業である。
これまで、社名をMcCaw International、Nextel InternationalからNII Holdingsに変えてきた。
主要事業は無線通信サービスで、主にNextelのブランドで展開してきた。
米国、メキシコ、ペルー、チリ、ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、フィリピンなどに参入していたが、度重なる経営難に直面して2013年以降は事業の売却を加速した。
2013年8月にはペルーのNextel del Peru、2014年8月にはNextel Chile、2015年4月にはメキシコのComunicaciones Nextel de Mexico、2016年1月にはアルゼンチンのNextel Communications Argentinaの売却を完了し、NII Holdingsが資本参加する事業会社としてはブラジルのNextel Telecomunicacoesのみが最後まで残っていた。
唯一の残っていた事業会社であるNextel Telecomunicacoesも2019年12月に売却を完了しており、同時にすべての事業を手放したNII Holdingsは解散する意向を発表していた。
なお、ブラジルではNextelのブランドを継続しているが、もはやNII Holdingsとの資本関係はない。
NII HoldingsはメキシコのAmerica MovilにNextel Telecomunicacoesを売却しており、America Movilはブラジルで子会社のClaroを通じてClaroのブランドを展開しているため、将来的にはNextel TelecomunicacoesとClaroを統合する可能性やブランドをNextelからClaroに変更する可能性もある。
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