ソフトバンク向け5GスマホZTE Axon 10 Pro 5G (902ZT)が技適通過、4者の5G帯域で認証取得
- 2020年03月06日
- SoftBank-ZTE
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)の技術基準適合証明または工事設計認証を通過した機器の情報が更新された。
SoftBank向けの中国のZTE (中興通訊)製のNR/LTE/W-CDMA/GSM端末「902ZT」が2019年11月7日付けおよび2019年12月5日付けでCertificate Technical Support Center (認証技術支援センター)の認証を通過したことが分かった。
工事設計認証番号は1度目の認証が018-190384、2度目の認証が018-190405。
モバイルネットワークはNR (TDD) 3700(n77) MHz, LTE (FDD) 2100(B1)/1800(B3)/900(B8)/700(B28) MHz, LTE (TDD) 3500(B42)/2500(B41) MHz, W-CDMA 2100(I)/900(VIII) MHzで認証を受けている。
Bluetoothおよび無線LANの周波数でも通過している。
無線LANは2.4GHz帯に加えて5GHz帯の利用も可能で、規格はIEEE 802.11a/b/g/n/ac/axに対応する。
902ZTはSoftBankより「ZTE Axon 10 Pro 5G (902ZT)」として発表されている。
2度にわたり認証を通過したが、2度目の認証では第5世代移動通信システム(5G)のNR方式を追加して認証を受けた。
NR (TDD) 3700(n77) MHzでは3600~4100MHzの周波数範囲で認証を取得している。
総務省が5G向け3.7GHz帯としてSoftBankに割当した3900~4000MHzに加えて、NTT DOCOMOに割当した3600~3700MHz、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)に割当した3700~3800MHzと4000~4100MHz、Rakuten Mobile (楽天モバイル)に割当した3800~3900MHzでも認証を受けたことが分かる。
KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneは地域ごとに連携する1者として周波数の割当を受けているため、ZTE Axon 10 Pro 5G (902ZT)は4者の5G向け3.7GHz帯の周波数で通過したことになる。
日本ではミリ波(mmWave)の28GHz帯も5G向けに割当が実施されているが、28GHz帯には非対応となっている。
ZTE Axon 10 Pro 5G (902ZT)はSoftBank 5Gに対応した最初のスマートフォンで、2020年3月27日に発売することが決定している。
SoftBank 5GはSoftBankブランドで提供するNR方式に準拠したサービスで、ZTE Axon 10 Pro 5G (902ZT)などの発売に伴い2020年3月27日に商用化する。
なお、Certificate Technical Support Centerは技術基準適合証明の事業を行う者として、総務大臣の登録を受けた登録証明機関である。
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