au 5G、下り最大2.8Gbpsは埼玉県と広島県の一部に
- 2020年03月27日
- KDDI-総合
auを展開するKDDIおよびOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)が商用化したau 5Gは下り最大2.8Gbpsのエリアが埼玉県および広島県の一部となることが分かった。
au 5Gは第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に準拠した5Gサービスで、2020年3月26日よりau 5Gの提供を開始している。
5G向け周波数としてサブ6GHz帯の3.7GHz帯およびミリ波(mmWave)の28GHz帯の割当を受けているが、まずは3.7GHz帯のみを使用してau 5Gを商用化した。
中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)製のOPPO Find X2 Pro OPG01、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製のMi 10 Lite 5G XIG01、中国のZTE (中興通訊)製のZTE a1 ZTG01を除いて、au 5Gの通信速度の理論値は3.7GHz帯のみに対応した機種で下り最大3.4Gbps、3.7GHz帯に加えて28GHz帯にも対応した機種で下り最大4.1Gbpsに高速化する予定であるが、au 5Gの商用化の当初は3.7GHz帯で下り最大2.8Gbpsとなる。
なお、下り最大3.4Gbpsまたは下り最大4.1Gbpsへの高速化は2020年夏以降に提供する予定のソフトウェアのアップデートを通じて実現する予定である。
また、OPPO Find X2 Pro OPG01は通信速度が未定で、Mi 10 Lite 5G XIG01は詳細なスペックが公表されておらず、ZTE a1 ZTG01は下り最大2.1Gbpsで高速化の計画はない。
au 5Gの商用化の当初は下り最大2.8Gbpsで提供するが、auの公式ウェブサイトに掲載された情報によると、下り最大2.8Gbpsは埼玉県と広島県の一部のみに限定される。
そのため、au 5Gのエリア内でも埼玉県と広島県の一部以外では通信速度の理論値は下り最大2.8Gbpsとはならない。
au 5GはNR方式とLTE方式が連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成を導入しており、E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)を実装してNR方式とLTE方式の同時通信を行う。
au 5Gの通信速度の公表値はNR方式とLTE方式の同時通信における通信速度であるため、LTE方式の通信速度もau 5Gの通信速度に反映されている。
NR方式は3.7GHz帯の100MHz幅の1搬送波のみであるため、LTE方式の高度化技術の実装状況に応じてau 5Gの通信速度の理論値に変動が生じ、下り最大2.8Gbpsは埼玉県と広島県の一部のみ利用できると思われる。
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