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ZTVが滋賀県でBWA基地局免許を取得、ローカル5Gのアンカーバンドか



ZTVは滋賀県で新たに地域広帯域移動無線アクセス(以下、地域BWA)の高度化方式の無線局免許を取得したことが分かった。

総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)が運用する電波利用ホームページで無線局免許の情報を確認できる。

2020年3月16日付けで滋賀県長浜市および米原市で地域BWAの基地局の無線局免許を取得した。

周波数は2575~2595MHzの20MHz幅で、出力は長浜市が10W、米原市が40Wとなっている。

電波の型式から第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と高い互換性を確保した地域BWAの高度化方式を導入すると考えられる。

これまで、ZTVは滋賀県内で複数の地域BWAの基地局の無線局免許を取得しているが、新たに取得した無線局免許は監視制御所が従来と異なる。

従来は監視制御所が大阪府大阪市西区であるが、新たに取得した無線局免許は東京都豊島区となっている。

ZTVはHanshin Cable Engineering (阪神ケーブルエンジニアリング:HCE)のコア設備に接続して地域BWAを導入しており、Hanshin Cable Engineeringのコア設備に接続する場合は監視制御所が大阪市西区と記載される。

ただ、新たに取得した無線局免許はGrape Oneのコア設備に接続するため、監視制御所の記載が東京都豊島区となる。

Grape OneはSumitomo Corporation (住友商事)、Internet Initiative Japan (IIJ)、ZTVなどがローカル5Gの活用を推進するために設立した企業で、Grape Oneがケーブルテレビ事業者向けにコア設備を構築および提供することが明らかにされている。

すでにZTVは総務省の近畿総合通信局および東海総合通信局にローカル5Gの無線局免許を申請している状況で、新たに取得した無線局免許はGrape Oneのコア設備に接続する時点でローカル5Gと関連する基地局と考えられる。

ローカル5Gでは第5世代移動通信システム(5G)の通信方式としてNR方式を導入できるが、NR方式の導入初期はLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用するため、NSA構成でNR方式に接続するためにはアンカーバンドとして機能するLTE方式への常時接続が必要となる。

新たに取得した無線局免許は事実上のLTE方式の基地局の無線局免許となるため、ローカル5Gのアンカーバンドとして活用することを想定している可能性が高い。

総務省 電波利用ホームページ

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