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LGエレクトロニクスが2020年Q1の業績を発表、スマホ事業の赤字は20四半期連続に



韓国のLG Electronicsは2020年第1四半期の業績を発表した。

2020年第1四半期の連結売上高は売上高は前年同期比1.3%減の14兆7,278億韓国ウォン(約1兆2,871億円)、当期純利益は前年同期比88.0%増の1兆867億韓国ウォン(約949億円)となった。

事業本部別の業績も公表されており、スマートフォンをはじめとする携帯端末事業を担当するMC (Mobile Communications)事業本部の業績が判明している。

MC事業本部の2020年第1四半期の売上高は前年同期比33.9%減の9,986億韓国ウォン(約873億円)、営業損失が前年同期比16.9%増の2,378億韓国ウォン(約208億円)となり、前年同期比で赤字幅が拡大した。

また、LG ElectronicsのMC事業本部は2020年第1四半期まで20四半期連続で赤字を記録したことになる。

低迷が続くMC事業本部の業績が悪化した要因として、スマートフォンの販売の減少などを挙げている。

製造拠点の効率化やマーケティング費用の削減などは実現できたが、今般の状況と関連してLG Electronicsが提携する中国のODM企業の供給網に支障が生じたほか、欧州および中南米の一部の小売店の休業などが影響し、これらがスマートフォンの販売の減少に繋がった。

なお、製造拠点の効率化はODM企業の活用による中国の外部企業への製造委託、自社工場の韓国からベトナムへの移転を指す。

LG Electronicsは韓国の京畿道平沢市で維持していた携帯端末の製造機能をベトナムのハイフォン市に移転しており、主に上位機種はLG Electronicsの子会社でベトナムのLG Electronics Viet Nam Hai Phongが製造を担当する。

LG Electronicsは2020年第2四半期の展望も言及しており、今般の状況で世界経済の不確実性はさらに高まると予想し、それに伴いLG Electronicsの業績は悪化を予想すると案内している。

スマートフォンを中心とした携帯端末事業は今般の状況を受けて需要が減少するほか、メーカー間の競争が激化する見込みという。

2020年第2四半期にはLG VELVETを発売するほか、第5世代移動通信システム(5G)を導入する国や地域の拡大に合わせて5Gに対応したスマートフォンのラインナップも中低価格帯にも拡大する計画である。

LG VELVETは新たな方針に沿った最初のフラッグシップのスマートフォンとなり、製品の特徴を表現できる製品名を適用している。

小売店の休業などの影響を抑えるため、オンラインを通じた販売の強化も図るという。

LG Electronics

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