ドイツのVodafone Germanyが2021年6月に3Gサービスを終了
- 2020年05月09日
- 海外携帯電話
英国のVodafone Group Plcの完全子会社でドイツの移動体通信事業者(MNO)であるVodafone GmbHは第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式に準拠した3Gサービスの提供を2021年6月30日に終了すると発表した。
Vodafone GmbHは2019年7月にドイツの移動体通信事業者として初めて第5世代移動通信システム(5G)のNR方式を導入した実績があり、2020年4月にはダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)を実装して従来の3.5GHz帯に加えて第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式で使用する700MHz帯でもNR方式を導入している。
新たな技術を導入する中でサービスの改善のために古い技術を終了する必要があると説明しており、2021年6月30日をもって3Gサービスの提供を終了する。
Vodafone GmbHは2.1GHz帯をW-CDMA方式で使用しており、最終的にはLTE方式にすべての帯域幅を転用し、LTE方式に準拠した4Gサービスを強化する計画である。
2.1GHz帯は15MHz幅*2を保有しているが、すでに5MHz幅*2の転用を完了し、追加で5MHz幅*2の転用を進めている。
4Gサービスの人口カバー率は98.6%に達しており、3Gサービスの80%より提供エリアが広いほか、高速通信も利用できるため、4Gサービスへの移行を推奨している。
W-CDMA方式ではカバレッジの拡大に有利な1GHz帯未満の周波数を使用していないが、LTE方式では700MHz帯に加えて800MHz帯および900MHz帯も使用するため、ドイツ全土で広いカバレッジを確保できている。
4Gサービスに移行する場合、SIMカードの交換が必要であれば無料でSIMカードの交換を受け付ける。
なお、3Gサービスを終了後も第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式に準拠した2Gサービスは引き続き提供する。
2Gサービスの具体的な終了時期は決定していないが、Vodafone GmbHは将来的に5Gサービスと4Gサービスを提供すると案内している。
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