台湾の亞太電信、5GスマホHTC U20 5Gを発売へ
- 2020年08月02日
- Android関連
Foxconn (富士康)の通称で知られる台湾のHon Hai Precision Industry (鴻海精密工業)の子会社で台湾の移動体通信事業者(MNO)であるAsia Pacific Telecom (亞太電信)は台湾のHTC (宏達国際電子)製のスマートフォン「HTC U20 5G」を取り扱うと表明した。
具体的な発売時期は発表していないが、Asia Pacific TelecomはHTC U20 5Gを取り扱う予定という。
価格は18,990台湾ドル(約69,000円)に設定されており、カラーバリエーションは晶岩白と墨晶緑の2色から選べる。
HTC U20 5Gは第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に対応したスマートフォンで、HTCが所有する台湾の桃園市に所在する工場で製造を行う。
Asia Pacific TelecomがNR方式に準拠した5Gサービスを商用化すれば、HTC U20 5Gで利用できる可能性が高い。
Asia Pacific Telecomは第5世代移動通信システム(5G)向け周波数として28GHz帯を取得しており、2020年7月29日付けで28GHz帯を使用した5Gサービスを提供するための免許を取得した。
ただ、HTC U20 5Gは28GHz帯のNR方式には非対応である。
28GHz帯はスポット的に高速で大容量な通信の整備に適しているが、面的な整備に活用することは難しいため、Asia Pacific Telecomは5G向けに3.5GHz帯を保有する移動体通信事業者と提携して3.5GHz帯も5Gサービスで使用する方針を示している。
また、台湾で5Gサービスを商用化した移動体通信事業者はすべて5G向け周波数に加えて第4世代移動通信システム(4G)向け周波数も使用しており、Asia Pacific Telecomの場合は4G向け周波数ではFDDの700MHz帯と900MHz帯、TDDの2.6GHz帯のいずれかでもNR方式を導入する可能性がある。
HTC U20 5Gが対応するNR BandはFR1のFDDがn1、n3、n28、TDDがn41およびn78で、このうちAsia Pacific Telecomが保有する4G向け周波数では700MHz帯でn28、2.6GHz帯でn41を導入できる。
台湾の移動体通信事業者各社は3.5GHz帯ではn78を導入しており、Asia Pacific Telecomがほかの移動体通信事業者と提携して5Gサービスで3.5GHz帯を使用する場合はn78を導入することになるため、HTC U20 5GではAsia Pacific Telecomの5Gサービスでn78の利用も可能となる見込み。
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