イランのMTN Irancellが5G基地局を開設、5G導入に向け準備
- 2020年08月02日
- 海外携帯電話
イランの移動体通信事業者(MNO)であるMTN Irancell Telecommunications Services Companyは第5世代移動通信システム(5G)の導入に向けて5GのNR方式に対応した基地局を開設したことが分かった。
電気通信分野などの規制を司る政府機関である情報通信技術省(Ministry of Information and Communications Technology)と協力し、まずは首都・テヘランに所在する情報通信技術研究所に5Gの基地局を開設したと案内している。
5Gの基地局の開設に伴う式典を開催し、下りの通信速度は1518.7Mbpsと1.5Gbps超の実測値を記録したという。
また、テヘランに所在するMTN Irancell Telecommunications Services Companyの中央ビルに2局目の5Gの基地局を開設しており、中央ビルでは報道関係者に対して見学を受け入れる。
広報担当者を通じて見学の申請を受け付けており、1日当たり最大で30人の見学を手配する。
NR方式に準拠した5Gサービスの導入に向けて一部の施設で5Gの基地局を順次開設しており、NR方式に対応した基地局と端末は商用の製品を使用している。
ベンダは公表していないが、基地局と端末の写真を公開しているため、基地局は中国のHuawei Technologies (華為技術)製のアクティブ・アンテナユニット(AAU)と呼ばれるアンテナ一体型無線機で、端末は2機種のうち少なくとも1機種はHuawei Technologies製のHUAWEI Mate 30 Pro 5GのSpace Silverと判断できる。
Huawei Technologiesが直接的に製品を供給したとは限らないが、Huawei Technologies製の基地局と端末を使用していることが分かる。
過去にはクウェートの企業が米国企業の製品や米国企業の技術を適用した製品を納入した事例がある。
ほかにイランのESM Telecommunicationが開発したNR方式に対応した端末の試作機も披露しているが、詳細なスペックや製品化の時期までは明らかにしていない。
ESM Telecommunicationは第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式に対応した端末を開発および納入した実績があり、5Gでも国産製品として引き続き採用される可能性が高い。
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