デンマークのTDCが9月7日に5Gサービスを開始、デンマーク初の5Gに
- 2020年08月25日
- 海外携帯電話
デンマークの移動体通信事業者(MNO)であるTDC NETは2020年9月7日に第5世代移動通信システム(5G)を商用化すると発表した。
2020年9月7日より5GのNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始する予定である。
TDC NETは2019年に700MHz帯、900MHz帯、2.3GHz帯を取得しており、このうち5Gサービスでは700MHz帯を使用する。
カバレッジの拡大に有利な700MHz帯を使用することで、5Gサービスの人口カバー率は2020年9月末までに最大で80%、2020年12月末までに90%以上とする計画を示している。
700MHz帯は帯域幅が15MHz幅*2にとどまるため、通信速度は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式とあまり変わらない。
将来的に広い帯域幅を確保できる3.5GHz帯や26GHz帯の割当が完了すれば高速通信を提供できる見込み。
ただ、TDC NETは5Gの試験用に割当を受けた3.5GHz帯を商用で使用する許可も受けている。
首都・コペンハーゲン、オーフス、オーデンセ、ヘルシングエーアの中心部では試験用に割当を受けた3.5GHz帯も使用できるため、エリアは限定的ながら高速通信を実現する。
NR Bandは700MHz帯がFR1のn28、3.5GHz帯がFR1のn78となる。
通信設備はスウェーデンのEricssonより調達している。
5Gサービスに対応した端末としては複数のスマートフォンと据置型無線LANルータを用意しており、スマートフォンはフィンランドのHMD global製のNokia 8.3 5G、中国のHuawei Technologies (華為技術)製のHUAWEI P40、HUAWEI P40 Pro、HUAWEI P40 lite 5G、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy S20、Samsung Galaxy S20+、Samsung Galaxy S20 Ultra、Sony Mobile Communications製のSony Xperia 1 II、据置型無線LANルータはHuawei Technologies製のHUAWEI 5G CPE Pro 2を取り扱う。
これまでに、デンマークで5Gサービスを商用化した移動体通信事業者はなく、ほかのデンマークの移動体通信事業者は5Gサービスを商用化する日程を発表していない。
TDC NETはデンマークで最初に5Gサービスを商用化すると発表しているため、デンマークの移動体通信事業者としてはTDC NETが最初に5Gサービスを商用化する見込み。
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