スペインのMovistarが5Gサービスを商用化
- 2020年09月02日
- 海外携帯電話
スペインの移動体通信事業者(MNO)でMovistarとして展開するTelefonica Moviles Espanaは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2020年9月1日よりNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始している。
5Gサービスの提供エリアは2020年9月1日の時点でスペインのすべての自治州で少なくとも1ヶ所は整備しており、2020年12月末までに人口カバー率を75%に拡大する計画である。
専用の料金プランは用意しておらず、5Gサービスに対応したスマートフォンを使用していれば、追加料金なしで自動的に5Gサービスの利用が可能となる。
5Gサービスに対応したスマートフォンとしては中国のHuawei Technologies (華為技術)製のHUAWEI P40、HUAWEI P40 Pro、HUAWEI P40 lite 5G、中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)製のOPPO Find X2 Pro、OPPO Find X2 Lite、OPPO Find X2 Neo、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy S20+ 5G、Samsung Galaxy S20 Ultra 5G、Samsung Galaxy Note20 5G、Samsung Galaxy Note20 Ultra 5G、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製のXiaomi Mi 10 Lite 5Gを取り扱う。
5Gの通信方式はNR方式のノンスタンドアローン(NSA)構成を導入している。
周波数はサブ6GHz帯の1.8GHz帯、2.1GHz帯、3.5GHz帯を使用しており、NR BandはいずれもFR1で1.8GHz帯がn3、2.1GHz帯がn1、3.5GHz帯がn78となる。
帯域幅は1.8GHz帯が20MHz幅*2、2.1GHz帯が15MHz幅*2となり、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と動的に周波数を共有するダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)を実装してNR方式も運用する。
1.8GHz帯は第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式、2.1GHz帯は第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式で使用していたが、いずれもLTE方式に順次転用してきた。
3.5GHz帯は90MHz幅を使用するが、このうち40MHz幅は2006年7月にスペインのTelefonica de Espanaが子会社化したスペインのIberbandaがWiMAX方式を運用していた周波数で、すでにWiMAX方式は停波している。
残りの50MHz幅は2018年7月に5G向け周波数として107,462,458.60ユーロ(約135億724万円)で取得した。
なお、Telefonica Moviles EspanaおよびTelefonica de EspanaはいずれもスペインのTelefonicaの完全子会社である。
これまでに、スペインの移動体通信事業者としては英国のVodafone GroupであるVodafone Espanaが2019年6月15日に5Gサービスを商用化しており、それから1年以上も経過してTelefonica Moviles Espanaが2番目に5Gサービスを商用化したことになる。
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