クウェートのZainが9月後半にレバノンから撤退へ、touchの管理を移管
- 2020年09月09日
- 海外携帯電話
クウェートのMobile Telecommunications Company (以下、MTC)は2020年9月後半にレバノンから撤退することが分かった。
レバノンでは国有の移動体通信事業者(MNO)をレバノンの政府機関で電気通信分野の規制を管轄する電気通信省(Ministry of Telecommunications:MoT)と管理契約を締結したレバノン法人が管理する形態を採用している。
MTCは完全子会社でレバノンのMobile Telecommunications Company Lebanon (MTC) (以下、MTCL)を通じてレバノンの国有の移動体通信事業者でtouchとして展開するMobile interim company no.2 (以下、MIC2)の管理を行う。
MTCはZainのブランドの所有者として中東で知名度が高いため、touchのロゴにはManaged by Zainと付される。
ただ、MIC2の管理権は2019年12月31日に満期を迎えており、管理権を延長せずに電気通信省へ移管することが決まっている。
移管の完了までは引き続き管理する義務を有するため、MTCLがMIC2の管理を継続しているが、2020年5月5日に開催した閣僚会議では3ヶ月以内に移管を完了するよう取り組むことで決議していた。
電気通信分野以外で発生した様々な問題の影響も受けて、移管の手続きに大幅な遅れが生じているが、2020年9月7日付けで発出した電気通信省の公式声明では2020年9月後半に移管を完了する予定という。
これまでに、レバノンでは複数の企業が国有の移動体通信事業者を管理してきたが、MTCLは2004年6月にMIC2の管理を開始しており、管理期間は歴代最長を更新している。
MTCとしてはレバノン法人を通じて16年超にもわたりレバノンの移動体通信事業者を管理してきたことになるが、移管が完了すればレバノンから撤退する。
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