遼寧移動が瀋陽地下鉄で5Gを導入、エリクソンのスモールセルを使用
- 2020年09月09日
- 海外携帯電話
China Mobile (中国移動)として展開する中国のChina Mobile Communications Group (中国移動通信集団)の子会社でLiaoning Mobile (遼寧移動)として展開する遼寧省の移動体通信事業者(MNO)であるChina Mobile Group Liaoning Company (中国移動通信集団遼寧)は中国のSHENYANG METRO GROUP (瀋陽地鉄集団)が運営する瀋陽地鉄の一部路線で第5世代移動通信システム(5G)を導入したことが分かった。
スウェーデンのEricssonはChina Mobile Group Liaoning Companyが瀋陽地鉄の9号線で5Gを導入したことを明らかにしている。
遼寧省の省都・瀋陽市で2019年5月25日に開業した9号線では22駅でChina Mobile Group Liaoning Companyが提供する5Gサービスを利用できる。
下りの通信速度は安定して1Gbps前後を実現し、最大で1.4Gbpsに達する模様である。
9号線の駅は23駅であるが、運用を開始していない1駅を除いた22駅を運用している状況であるため、運用を開始したすべての駅で超高速な通信を実現する5Gを整備したことになる。
China Mobile Group Liaoning CompanyはEricssonが開発した5G屋内無線スモールセルソリューションであるEricsson 5G Radio Dotシステムを採用した。
22駅の構内で500局を超える5Gスモールセルを設置したが、当初の計画より40日も早い20日間で設置を完了したという。
Ericsson 5G Radio Dotシステムはコンパクトで展開が容易なため、迅速に5Gスモールセルを設置できたと説明している。
China Mobile Group Liaoning Companyは5Gの通信方式としてNR方式を導入しており、周波数はサブ6GHz帯の2.5GHz帯および4.5GHz帯を使用する。
NR Bandは2.5GHz帯がFR1のn41、4.5GHz帯がFR1のn79である。
5GスモールセルはChina Mobile Group Liaoning Companyの様々な周波数で動作すると説明しているため、n41とn79の両方に対応すると思われる。
Ericssonは瀋陽市のデジタル化を加速する取り組みの一環として、瀋陽地鉄で5Gの導入を拡大するために引き続きChina Mobile Group Liaoning Companyと協力する方針を示している。
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