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サウジアラビアのstcが5G NRのSA構成を導入、VoNRも商用化



サウジアラビアの移動体通信事業者(MNO)でstcとして展開するSaudi Telecom Companyは第5世代移動通信システム(5G)のNR方式でスタンドアローン(SA)構成を導入したと発表した。

Saudi Telecom Companyは2019年6月20日に5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式に準拠した5Gサービスを商用化したが、当初は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用してきた。

2020年9月11日よりSA構成を導入しており、Saudi Telecom CompanyによるとSA構成の導入は中東および北アフリカ地域の移動体通信事業者としては初めての事例になるという。

また、SA構成の導入に伴いNR方式で音声通話を行うVoNR (Voice over NR)も商用化している。

NSA構成ではアンカーバンドとして機能するLTE方式の常時接続が必須となり、E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)が機能してLTE方式と同時通信でNR方式を利用できるため、音声通話はアンカーバンドのLTE方式で行うVoLTE (Voice over LTE)となる。

SA構成で音声通話を提供する場合はVoNRもしくはVoLTEに切り替えるEPSフォールバック(Evolved Packet System Fallback)を実装することになり、Saudi Telecom CompanyはSA構成の導入に伴いVoNRも導入した。

NR方式のセルエッジではVoNRの通話品質が低下する場合があり、それを防ぐためにEPSフォールバックも導入したと思われる。

Saudi Telecom Companyが中東および北アフリカ地域で初めてSA構成を導入したため、自動的にVoNRの導入も中東および北アフリカ地域では初めてとなった。

なお、Saudi Telecom Companyは5G向け周波数としてサブ6GHz帯の2.3GHz帯と3.5GHz帯を保有している。

NR Bandは2.3GHz帯がFR1のn40、3.5GHz帯がn78となるが、n40に対応した端末は限定的であるため、まずはn78で整備を進めている。

サウジアラビアの移動体通信事業者としてはZainブランドを展開するMobile Telecommunication Company Saudi Arabiaが5Gの展開に積極的である。

5G向け周波数はサブ6GHz帯の2.5GHz帯と3.5GHz帯を保有しており、NR Bandは2.5GHz帯がFR1のn41で、3.5GHz帯はSaudi Telecom Companyと同じくn78となる。

n41は対応した端末も多く流通しており、n78よりカバレッジの確保に有利であるため、Mobile Telecommunication Company Saudi Arabiaはn41も積極的に使用している。

n41を使用して中東および北アフリカ地域で最大のカバレッジの5Gネットワークを構築しているほか、n41とn78を使用して中東および北アフリカ地域の移動体通信事業者としては初めてNR方式でキャリアアグリゲーション(CA)を導入した。

サウジアラビアの移動体通信事業者としてはMobilyとして展開するEtihad Etisalat Companyも5Gサービスを商用化しているが、中東および北アフリカ地域では最初にSA構成やVoNRを導入したSaudi Telecom Company、最大規模の5Gネットワークを構築して最初にNR方式のCAを導入したMobile Telecommunication Company Saudi Arabiaと比べて5Gの整備は遅れている。

Saudi Telecom Company

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