HTCが2020年9月の月間売上高を発表、前年同期比で4割弱減少
- 2020年10月07日
- Android関連
台湾のHTC (宏達国際電子)は2020年10月6日付けで2020年9月の月間売上高を発表した。
2020年9月は前月比88.87%増、前年同期比35.94%減の8億1,700万新台湾ドル(約30億2,337万円)となった。
前月比では9割弱の大幅な増加を記録したが、スマートフォンの新機種を発売したことが主な要因として考えられる。
ただ、前年同期比では4割弱の減少が見られ、依然として大幅な減少傾向であることに変わりはない。
過去最高は9年前の2011年9月に記録した453億8,800万新台湾ドル(約1,679億4,974万円)で、2020年9月は2011年9月のわずか1.8%にとどまり、全盛期の2%にも満たない状況である。
また、2020年9月末に終了した9ヶ月間となる2020年累計では前年同期比48.71%減の42億600万新台湾ドル(約154億7,720万円)となった。
2020年累計では前年同期比で5割近くの大幅な減少となっている。
近年のHTCは業績が大幅に低迷しているが、全盛期と比べてスマートフォンをはじめとした携帯端末事業の低迷が業績に影響を与えている。
HTCは携帯端末事業で世界的に大幅な成長を遂げたが、スマートフォンの販売不振を受けて携帯端末の開発部門および製造機能の一部を売却し、さらに複数の国と地域で携帯端末の販売を終了したことが分かっている。
携帯端末事業の規模を段階的に縮小して事業運営の効率化に努める一方で、VR (仮想現実)事業を主力事業とするために強化を図っているが、携帯端末事業の低迷を補える規模には達していない。
なお、2020年9月5日にはHTCとしては初めての第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に対応したスマートフォンを発売しており、台湾で2020年9月5日にHTC U20 5Gの販売を開始した。
HTC U20 5GはHTCの登記上の本店が所在する台湾の桃園市の拠点に併設した工場で製造を行い、台湾で製造する最初の5Gに対応したスマートフォンと案内している。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。