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iPhone 12とiPhone 12 Pro、通信モデムはクアルコム製Snapdragon X55 5Gを搭載



米国のAppleが発売したスマートフォン「iPhone 12」および「iPhone 12 Pro」は通信モデムとして米国のQualcommの完全子会社で同国のQualcomm Technologiesが開発したQualcomm Snapdragon X55 5G Modem-RF Systemを採用したことが分かった。

Appleは2020年10月23日より日本や米国を含めた30以上の国と地域でiPhone 12およびiPhone 12 Proの販売を開始した。

発売に伴いiPhone 12およびiPhone 12 Proの構造や部品など内部の解析が進められており、通信モデムが確定した。

ロジックボードはiPhone 12およびiPhone 12 Proでほぼ共通となり、いずれも通信モデムはQualcomm Snapdragon X55 5G Modem-RF Systemを搭載することが確認された。

2020年11月13日に発売するiPhone 12 miniおよびiPhone 12 Pro Maxも同様と思われる。

なお、iPhone 12シリーズは米国の政府機関である連邦通信委員会(Federal Communications Commission:FCC)の認証でQualcomm Technologies製の通信モデムを採用することが公表されており、通信モデムがQualcomm Technologies製であることは発売前の時点で確定していた。

AppleとQualcommは長らくライセンス料を巡り対立し、2018年と2019年に発表したiPhoneシリーズではQualcomm Technologies製の通信モデムを採用していなかった。

ただ、2019年4月16日付けでAppleおよびiPhoneシリーズの製造業者とQualcommの間ですべての訴訟の終了で合意に達しており、さらにAppleとQualcommは2019年4月1日に発効した6年間のライセンス契約を締結した。

ライセンス契約には2年間の延長オプションや複数年にわたる半導体の供給も含まれ、その時点で将来的にiPhoneシリーズで再びQualcomm Technologies製の通信モデムを採用することは決定的となっていた。

iPhone 12シリーズではiPhoneシリーズとしては2017年以来で約3年ぶりにQualcomm Technologies製の通信モデムを採用したことになる。

なお、Qualcomm Snapdragon X55 5G Modem-RF Systemは第5世代移動通信システム(5G)のNR方式など複数の通信方式に対応した高性能な通信モデムである。

NR方式はスタンドアローン(SA)構成とノンスタンドアローン(NSA)構成の両方に対応したデュアルモード5Gとなる。

周波数はサブ6GHz帯とミリ波(mmWave)に対応することが可能で、サブ6GHz帯では帯域幅が最大200MHz幅で4×4 MIMOに対応し、ミリ波では帯域幅が最大800MHz幅で2×2 MIMOに対応する。

通信速度は下り最大7Gbps/上り最大3Gbpsとなる。

なお、iPhone 12シリーズがQualcomm Snapdragon X55 5G Modem-RF Systemの機能のすべてを備えるとは限らないため留意しておきたい。


iFixit

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