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ソフトバンクが5G対応のA004ZTを準備中、Telstra 5G Wi-Fi Proと同等か



SoftBank向けの中国のZTE (中興通訊)製のNR/LTE/W-CDMA端末「A004ZT」が2020年11月10日付けで米国の連邦通信委員会(Federal Communications Commission:以下、FCC)の認証を通過した。

FCC IDはSRQ-A004ZT。

モバイルネットワークはLTE (FDD) 1900(B2)/1700(B4)/ 700(B12/B17) MHz, LTE (TDD) 2500(B41) MHz, W-CDMA 1900(II)/1700(IV) MHzで認証を受けている。

無線LANの周波数でも認証を受けている。

無線LANの規格はIEEE 802.11a/b/g/n/ac/axに対応しており、2.4GHz帯および5GHz帯を利用できる。

A004ZTは未発表端末の型番である。

型番規則からSoftBank向けとなることが分かる。

FCCでは実機の外観および内部の画像、ラベル、取扱説明書の一部が公開されている。

外観は豪州の移動体通信事業者(MNO)であるTelstraが発売したTelstra 5G Wi-Fi Pro (MU500)と同じように見受けられる。

内部の画像からチップセットはQualcomm Snapdragon 865 5G Mobile Platformを搭載し、通信モデムはQualcomm Snapdragon X55 5G Modem-RF Systemを組み合わせると思われる。

ラベルには特定無線設備の技術基準適合証明等のマーク(以下、技適マーク)が表示されており、技適マークに併記される電波法に基づく工事設計認証番号は020-200143、電気通信事業法に係る端末機器の種類と記号に従った設計認証番号はD200195001となっている。

取扱説明書ではネットワークタイプに5G/4Gの記載を確認できるため、第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に対応することが決定的となっている。

また、SIMカードのサイズはNano SIM (4FF)サイズで、電池パックは取り外しできる。

メーカー型番はMU5001に該当することも判明している。

これまでに、ZTEは中国の展示会でミリ波(mmWave)の5Gに対応したモバイル無線LANルータとしてMU5001を公開したことが分かっている。

また、Telstra 5G Wi-Fi ProはTelstraがミリ波の5Gに対応した最初の端末として発売しており、A004ZTもミリ波に対応する可能性は十分に想定できる。

A004ZTはTelstra 5G Wi-Fi ProをベースとしてSoftBank向けに対応周波数などを変更したモバイル無線LANルータになると思われる。


FCC

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