モルディブのOoredoo Maldives、5Gサービスを商用化
- 2020年12月22日
- 海外携帯電話
モルディブの移動体通信事業者(MNO)であるOoredoo Maldivesは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2020年12月20日よりNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始している。
平均的な通信速度の実測値は第4世代移動通信システム(4G)では75~100Mbpsとなるが、5Gの場合は400~600Mbpsで利用できるという。
4Gは通信速度の理論値が下り最大150Mbpsであるが、5Gでは通信環境が良好であれば実測で1Gbpsを超える場合もある。
ただ、通信速度は基地局との距離やネットワークの混雑度など複数の要素で変動することを案内している。
まずはモルディブの首都・マレ市を構成するマレ島の一部が5Gサービスの提供エリアとなり、13ヶ所で5Gの基地局を開設したという。
携帯通信用途と固定通信用途の両方で5Gサービスを利用できる。
携帯通信用途ではスマートフォンなど携帯端末で利用できるが、基本的にOoredoo Maldivesは一部を除いて携帯端末を取り扱わないため、顧客がOoredoo Maldivesの販売店以外で自ら調達する必要がある。
スマートフォンとしては中国のHuawei Technologies (華為技術)製のHUAWEI P40 Pro (ELS-NX9)がOoredoo Maldivesの5Gネットワークで動作することが確認されている。
固定通信用途ではOoredoo MaldivesがHuawei Technologies製の据置型無線LANルータであるHUAWEI 5G CPE Pro (H112-370)を提供しており、4,699モルディブルフィヤ(約32,000円)で販売している。
5Gの通信設備はHuawei Technologiesより調達したことが分かっている。
なお、Ooredoo MaldivesはカタールのOoredooの子会社で、Ooredooによる持分比率は83.3%である。
SIMカードの加入件数は2020年9月30日時点で携帯通信用途が292,105件、固定通信用途が31,803件となっている。
これまでに、モルディブの移動体通信事業者としてはDhivehi Raajjeyge Gulhun (Dhiraagu)が2019年7月31日に5Gを商用化した。
そのため、Ooredoo Maldivesはモルディブで2番目に5Gを商用化した移動体通信事業者となった。
また、モルディブのすべての移動体通信事業者が5Gを導入したことになる。
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