タイのCAT TelecomとTOTが合併、National Telecomが発足
- 2021年01月07日
- 海外携帯電話
タイの国営通信事業者であるCAT TelecomおよびTOTの合併に伴いNational Telecom (NT)が発足した。
2021年1月7日よりNational Telecomとして事業を開始している。
正式な商号はNational Telecom Public Company Limtiedである。
CAT Telecomの本社として機能した拠点がNational Telecomの本社となる。
タイの内閣は2020年1月14日にCAT TelecomおよびTOTの合併を承認し、当初は6ヶ月以内に合併の完了を計画していたが、複数回にわたる延期を経て2021年1月7日に合併を完了した。
National Telecomはタイの政府機関であるデジタル経済社会省(Ministry of Digital Economy and Society)傘下の国営企業として運営し、株式の全部はCAT TelecomおよびTOTと同様に引き続きタイの政府機関である財務省(Ministry of Finance)が所有する。
CAT TelecomおよびTOTは小規模であるが、いずれも移動体通信事業者(MNO)として携帯通信サービスを提供してきた。
National Telecomは携帯通信事業も承継しており、タイの移動体通信事業者はAdvanced Wireless Network (AWN)、True Move H Universal Communication、dtac TriNet、そしてNational Telecomの4社体制に減少したことになる。
携帯通信用の周波数としてはCAT Telecomが保有していた700MHz帯の10MHz幅*2および850MHz帯の15MHz幅*2、TOTが保有していた2.1GHz帯の15MHz幅*2、2.3GHz帯の64MHz幅、26GHz帯の400MHz幅を承継した。
なお、850MHz帯はTrue Move H Universal Communicationが仮想移動体通信事業者(MVNO)として使用するほか、2.3GHz帯はdtac TriNetが国内ローミングで使用している。
700MHz帯および26GHz帯は第5世代移動通信システム(5G)向け周波数として取得しており、5Gを導入することが決まっている。
700MHz帯でカバレッジを確保し、高トラヒックエリアでは26GHz帯を使用して超高速通信を実現する計画である。
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