MediaTekが5G対応チップセットDimensity 1200とDimensity 1100を発表
- 2021年01月23日
- その他モバイル端末
台湾のMediaTek (聯発科技)は携帯端末向けチップセット「MediaTek Dimensity 1200」および「MediaTek Dimensity 1100」を発表した。
いずれもスマートフォンをはじめとした携帯端末向けの第5世代移動通信システム(5G)に対応したチップセットである。
製造プロセスは6nmプロセス技術を採用し、CPUは64bitに対応かつオクタコアとなっている。
MediaTek Dimensity 1200はCPUがシングルコアのArm Cortex-A78、トリプルコアのArm Cortex-A78、クアッドコアのArm Cortex-A55で構成されており、動作周波数はそれぞれ3.0GHz、2.6GHz、2.0GHzとなる。
GPUはArm Mali-G77 MC9を搭載している。
ディスプレイの解像度とリフレシュレートはQHD+で最大90HzまたはFHD+で最大168Hzとなり、カメラの画素数はシングルカメラで2億画素、デュアルカメラで3200万画素と1600万画素に対応できる。
MediaTek Dimensity 1100はCPUがクアッドコアのArm Cortex-A78とクアッドコアのArm Cortex-A55で構成されており、動作周波数はそれぞれ2.6GHzと2.0GHzである。
GPUはArm Mali-G77 MC9を搭載する。
ディスプレイの解像度とリフレシュレートはQHD+で最大90HzまたはFHD+で最大144Hzとなるほか、カメラの画素数はシングルカメラで1億800万画素、デュアルカメラで3200万画素と1600万画素となる。
いずれもBluetooth 5.2や無線LAN IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz/5GHz)を利用できる。
通信モデムとしてはNR/LTE/W-CDMA/TD-SCDMA/CDMA2000/GSM方式に対応したマルチモード通信モデムが統合されている。
5GのNR方式に関しては無線アクセスネットワーク(RAN)構成はスタンドアローン(SA)構成のOption 2、ノンスタンドアローン(NSA)構成のOption 3/3a/3x、周波数はサブ6GHz帯となるFR1の範囲で定義されているFDDおよびTDDのNR Bandに対応する。
下りはキャリアアグリゲーション(CA)によって最大で2コンポーネント・キャリアを束ねて200MHz幅の帯域幅を利用できるほか、4×4 MIMOや256QAMにも対応し、上りはアップリンク・キャリアアグリゲーション(ULCA)、2×2 MIMO、256QAMを実装できる。
ほかに第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と動的に周波数を共有するダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)、音声通話はVoNR (Voice over NR)やEPSフォールバックにも対応することが可能である。
5Gの通信速度の理論値は下り最大4.7Gbps/上り最大2.5Gbpsとなっている。
中国の複数の携帯端末メーカーがいずれかのチップセットを採用したスマートフォンを製品化することが決定している。
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