ByteDance、Smartisanスマホの開発を終了へ
- 2021年01月22日
- Android関連
中国のByteDance (字節跳動)はSmartisanブランドのスマートフォンの開発を終了する見込みであることが分かった。
ByteDanceは中国のSmartisan Technology (錘子科技(北京))の完全子会社で事業会社として機能する中国のSmartisan Digital (北京錘子数碼科技)よりスマートフォン事業を取得し、スマートフォンの研究開発部門として新石実験室を開設した。
新石実験室は法人格を持たない事業部門のひとつで、新石実験室が開発したスマートフォンはByteDanceの完全子会社で中国のDelta Innovation Technology (北京得特創新科技)の製品として展開してきた。
しかし、ByteDanceは教育用ハードウェアの研究開発能力を強化するために新石実験室を台灯団隊に統合し、教育用ハードウェアに焦点を当てた強力な研究開発陣を形成すると明らかにした。
事実上、スマートフォンの研究開発部門を閉鎖したことになり、スマートフォンではない製品に注力する方針と解釈できる。
新石実験室が開発したスマートフォンはSmartisanブランドを使用して展開してきたが、ByteDanceの方針からSmartisanブランドのスマートフォンも新規開発は終了すると考えられる。
既存のSmartisanブランドのスマートフォンの顧客には影響を与えず、アフターサービスとシステムメンテナンスは継続すると明確化している。
Smartisanブランドの価値は決して高くはなく、ByteDanceとしては当初よりSmartisanブランドのスマートフォン事業を主たる目的としておらず、教育事業を拡大するためにSmartisan Digitalよりスマートフォン事業を取得してハードウェアの研究開発能力を強化することを目的としていた。
しばらくはSmartisan Digitalが開発したスマートフォンの利用者に向けて後継機種の需要を満たすためにSmartisanブランドのスマートフォンを展開してきたが、販売の低迷を受けてもはや需要がなく、ハードウェアの研究開発能力は本来の目的である教育用ハードウェアに集中すべきと判断したと思われる。
これからはByteDanceのハードウェア製品は基本的に教育事業で展開する見込みである。
なお、Smartisan TechnologyおよびSmartisan DigitalはByteDanceの傘下ではない。
過去にSmartisan Digitalは日本に参入することを検討し、実際に日本法人としてSmartisan Japanを設立したが、日本への参入は実現しなかった。
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