豪州のTelstra、5G対応のプリペイドプランを正式に開始
- 2021年02月14日
- 海外携帯電話
豪州(オーストラリア)の移動体通信事業者(MNO)であるTelstraはプリペイド向け料金プランを改定した。
これまで、プリペイド向け料金プランでは暫定的な措置として2021年2月1日までに新規加入またはリチャージを実施した回線では追加料金なしで第5世代移動通信システム(5G)を提供していた。
料金プランの改定に伴い5Gに関しても変更が生じている。
2021年2月2日以降に加入する場合は正式な5Gに対応した料金プランに限定して5Gを利用できる。
Telstraのプリペイド向け料金プランはPre-Paid MobileとPre-Paid Mobile Casualの2種類で、このうちPre-Paid Mobileに加入して60豪州ドル(約4,900円)でデータ通信容量が53GBのデータ通信プランを購入した場合に限り5Gの利用が可能となる。
なお、データ通信容量の有効期間は28日である。
Pre-Paid Mobile向けのデータ通信プランとしては28日あたりの料金は最も高く、最上位のデータ通信プランに限定して5Gを提供することになった。
Telstraは加入件数を基準に豪州で最大手の移動体通信事業者で、豪州を含めた大洋州(オセアニア)で最初に5Gを商用化した。
5Gの通信方式はNR方式を導入しており、周波数は5G向けに取得したサブ6GHz帯の3.5GHz帯を中心に使用する。
ただ、試験用に割当を受けたミリ波(mmWave)の26GHz帯を商用で使用するための許可も取得したため、3ヶ所に限定して26GHz帯の使用も認められている。
既存の周波数でもNR方式を順次導入しており、まずは第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式で使用する850MHz帯でNR方式の導入を進めている。
ほかに第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式で使用する700MHz帯および2.6GHz帯でもNR方式を順次導入する計画で、2.6GHz帯ではLTE方式と周波数を動的に共有するダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)を実装する方針である。
NR Bandは700MHz帯がFR1のn28、850MHz帯がFR1のn5、2.6GHz帯がFR1のn7、3.5GHz帯がFR1のn78、26GHz帯がFR2のn258となる。
TelstraはスウェーデンのEricssonと長期的に協力しており、5Gの基地局は基本的にEricssonより調達している。
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