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上海移動が5G NRを高速化、n41とn79のキャリアアグリゲーションを導入



中国のChina Mobile Communications Group (中国移動通信集団:China Mobile/中国移動)の子会社で上海市の移動体通信事業者(MNO)であるChina Mobile Group Shanghai Company (中国移動通信集団上海:Shanghai Mobile/上海移動)は第5世代移動通信システム(5G)のNR方式でキャリアアグリゲーション(CA)を導入した。

China Mobile Group Shanghai Companyおよび中国のHuawei Technologies (華為技術)が発表しており、Huawei Technologiesが供給した通信設備を使用して実現したという。

周波数と帯域幅は2.5GHz帯の100MHz幅および4.5GHz帯の100MHz幅を使用しており、NR Bandは2.5GHz帯がFR1のn41、4.5GHz帯がFR1のn79となる。

なお、割当を受けた周波数範囲から中国ではn41を2.6GHz帯、n79を4.9GHz帯と呼称することが多い。

上海市で開催するMWC Shanghai 2021 (2021 MWC 上海)に合わせてn41とn79のキャリアアグリゲーションを導入しており、MWC Shanghai 2021の会場となる上海新国際博覧中心で整備した。

Huawei Technologiesが開発した5Gの屋内基地局ソリューションである5G LampSiteを上海新国際博覧中心の屋内に設置し、通信速度は最大3.2Gbpsに高速化している。

China Mobile Group Shanghai Companyが開設した5Gの基地局は13,000局に達したが、屋内でも最高のネットワークを提供するとともに、キャパシティを効率的に強化する方針という。

Huawei Technologiesは世界各地の移動体通信事業者に5Gの基地局を供給しているが、n79に対応した5G LampSiteを商用で導入する事例はChina Mobile Group Shanghai Companyが世界で初めてで、さらに商用でn41とn79のキャリアアグリゲーションを導入した事例もChina Mobile Group Shanghai Companyが初めてとなる。

5G LampSiteは屋内の高トラヒックエリアで整備する場合に適しており、展示会の会場に限らず空港や鉄道駅など大規模な交通関連施設にも適用できる。

なお、China Mobile Communications Groupは4の直轄市、22の省、5の自治区を含めた中国本土の31の一級行政区で異なる子会社を通じて移動体通信事業者として携帯通信サービスを提供しており、直轄市である上海市ではChina Mobile Group Shanghai Companyが事業を担当する。

n79を導入した移動体通信事業者は世界的にも日本、中国、香港特別行政区の一部の移動体通信事業者に限られ、このうちChina Mobile Communications Groupの子会社以外はn41を導入していない。

そのため、n41とn79の組み合わせでキャリアアグリゲーションを導入できる移動体通信事業者はChina Mobile Communications Groupの子会社に限定される。

China Mobile Communications Groupの子会社はn41を優先的に整備しているが、データ通信の需要が高い場所ではn79も順次導入する予定である。

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