ペルーのEntel Peruが5Gサービスを商用化
- 2021年03月14日
- 海外携帯電話
ペルーの移動体通信事業者(MNO)であるEntel Peruは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2021年3月3日より5Gサービスの提供を開始している。
Entel Peruは携帯通信事業も展開しているが、まずはペルーの政府機関で電気通信分野などの規制を司る運輸通信省(Ministry of Transport and Communications:MTC)の理事会決議に基づき固定通信用途に限定する。
最初の提供エリアはペルーの首都・リマ市のスルキリョ地区に限定されているが、リマ市以外の地域も含めて段階的に提供エリアを拡大する計画である。
次に提供エリアとなる予定の地域も公表している。
料金プランは1種類で、月額料金は150ペルーソル(約4,400円)に設定されている。
月間データ通信容量は2TBで、通信速度は最大50Mbpsとなっている。
2021年3月3日から2021年3月31日までにオンラインで加入すると、最初の6ヶ月間は月額料金から30%の割引を適用し、7ヶ月目以降は通常の月額料金となる。
既存の回線で料金プランを変更して加入することはできず、新規加入に限り受け付けている。
端末は中国のHuawei Technologies (華為技術)製の据置型無線LANルータを用意しており、販売価格は1,499ペルーソル(約44,000円)である。
据置型無線LANルータの最大同時接続台数は14台となっている。
運輸通信省は2021年2月28日付けで理事会決議としてEntel Peruに対して3.5GHz帯を使用した固定通信サービスの提供を許可したため、まずは固定通信用途で提供する必要がある。
周波数は運輸通信省の許可に従いサブ6GHz帯の3.5GHz帯を使用する。
5Gの通信方式はNR方式を採用しており、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用している。
NR Bandは世界で最も導入事例が多いFR1のn78となる。
なお、Entel PeruはチリのEmpresa Nacional de Telecomunicaciones (以下、Entel)の子会社である。
チリではEntelの子会社でチリの移動体通信事業者であるEntel PCS Telecomunicacionesが携帯通信事業を展開しているが、チリではすべての移動体通信事業者が5Gを導入していない。
すでに世界各地で5Gの導入が進んでいるが、中南米およびカリブ海諸国では5Gの導入が少ない状況にある。
これまでに、中南米およびカリブ海諸国では最初にブラジル、2番目にコロンビア、3番目にペルーで5Gを商用化した。
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