バングラデシュのbanglalink、1.8GHz帯と2.1GHz帯を追加取得
- 2021年03月13日
- 海外携帯電話
オランダを拠点とする英領バミューダ諸島のVEONは同社の完全子会社でバングラデシュの移動体通信事業者(MNO)であるBanglalink Digital Communicationsが1.8GHz帯および2.1GHz帯の周波数を追加で取得したと発表した。
Banglalink Digital Communicationsは2021年3月にバングラデシュの政府機関で電気通信分野の規制を司るバングラデシュ電気通信規制委員会(Bangladesh Telecommunication Regulatory Commission:BTRC)が開催した周波数オークションに参加し、1.8GHz帯の4.4MHz幅*2および2.1GHz帯の5MHz幅*2、合計で9.4MHz幅*2を2億8,100万米ドル(約306億2,113万円)で取得したことを確認できる。
これにより、Banglalink Digital Communicationsが保有する周波数は合計で30.6MHz幅*2から40MHz幅*2に拡大したことになる。
Banglalink Digital Communicationsはバングラデシュの首都・ダッカ市に本社が所在し、社名をSheba Telecomとして設立された。
1996年11月に第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式を導入、運営、管理するための15年間の免許を取得し、周波数は900MHz帯の5MHz幅*2および1.8GHz帯の10MHz幅*2の割当を受けた。
この時点で保有する周波数は合計で15MHz幅*2である。
GSM方式の免許は2011年11月に最初の更新を行い、15年の延長が認められたため、満期は2026年に迎える。
2005年2月にはbanglalinkの商標で展開を開始し、2008年3月には社名をOrascom Telecom Bangladesh、さらに2013年7月にはBanglalink Digital Communicationsに社名を変更した。
2013年9月に2.1GHz帯の5MHz幅*2を使用するための15年間の免許を取得し、同時に第3世代移動通信システム(3G)の通信方式を導入するための15年間の免許も取得している。
免許の費用は合計で86億7,740万バングラデシュタカ(約111億5,298万円)となり、いずれも満期は2028年である。
3Gの通信方式はW-CDMA方式の採用を決定し、この時点で保有する周波数は合計で20MHz幅*2となる。
2018年2月に第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式を導入するための免許を120万米ドル(約1億3,075万円)、1.8GHz帯の5.6MHz幅*2および2.1GHz帯の5MHz幅*2を使用するための免許を3億2,300万米ドル(約351億9,440万円)で取得した。
いずれも有効期間は15年間であるため、2033年に満期を迎える。
合計で10.6MHz幅*2を取得したため、この時点で保有する周波数は合計で30.6MHz幅*2である。
また、同時に3,701万米ドル(約40億3,235万円)でGSM方式の導入のために割当を受けた周波数である900MHz帯および1.8GHz帯をLTE方式に転用するための許可を受けている。
そして、2021年3月に合計で9.4MHz幅*2を追加で取得したため、保有する周波数は合計で40MHz幅*2に拡大した。
Banglalink Digital Communicationsはバングラデシュの移動体通信事業者としては加入件数が3番目の規模となる。
2020年12月末時点で加入件数は3,320万件となっている。
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