NTTドコモ、電気興業の5G基地局無線装置を採用
- 2021年04月01日
- docomo-総合
NTT DOCOMOは第5世代移動通信システム(5G)の整備のためにDKK (電気興業)の無線装置を選定したことが分かった。
DKKは同社が開発した5Gの無線装置がNTT DOCOMOより選定されたことを公表した。
NTT DOCOMOの供給する5Gの無線装置は基地局を構成する通信設備のひとつで、アンテナの設置場所に併設される。
基地局制御装置と無線装置の間の通信を担うフロントホールのインターフェイスにはO-RANの標準仕様であるO-RANフロントホールインターフェイスを採用するという。
O-RANフロントホールインターフェイスはオープン無線アクセスネットワーク(Open RAN)の仕様策定を推進する標準化団体であるO-RAN Allianceで策定されたO-RANの標準仕様である。
O-RANフロントホールインターフェイスを採用することで、O-RANの標準仕様に準拠した異なるベンダの基地局制御装置と接続できるため、特定のベンダに固定されない柔軟なネットワークの構築が可能となる。
NTT DOCOMOに5Gの無線装置の提供を開始する具体的な時期は不明であるが、公式には2021年度下期に提供を開始すると案内している。
そのため、2021年10月から2021年3月までに提供を開始することが分かる。
これまで、DKKはNTT DOCOMOに基地局を構成するアンテナを提供してきたが、新たに無線装置の提供も開始することになる。
O-RANの標準仕様に準拠した無線装置の開発および提供を通じてNTT DOCOMOの高度な5Gの展開に協力し、O-RAN Allianceの一員としてO-RANの標準仕様の普及にも貢献すると表明した。
なお、DKKは2019年よりO-RAN Allianceに参加しているという。
NTT DOCOMOはDKKが開発したO-RANの標準仕様に準拠した5Gの無線装置をNTT DOCOMOのネットワークに導入することで、自由度の高いネットワークの構築と顧客の需要に沿う5Gを柔軟に提供できると考えており、5Gの提供エリアの拡大と安定した通信の提供に向けてDKKと協力していく意向を示している。
NTT DOCOMOは2020年3月25日に5Gを商用化しており、5Gの無線方式として5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式を導入した。
当初はFUJITSU (富士通)およびNEC Corporation (日本電気)が5Gの無線装置を提供したことが分かっている。
また、詳細な時期は公表されていないが、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)もNTT DOCOMOに5Gの無線装置を提供する予定である。
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