台湾でLINE MOBILEの展開を終了、遠傳に移行
- 2021年04月04日
- 海外携帯電話
台湾の移動体通信事業者(MNO)であるFar EasTone Telecommunications (遠傳電信)はLINE MOBILEの展開を終了すると発表した。
台湾ではFar EasTone TelecommunicationsがLINE MOBILEの携帯通信サービスを提供してきたが、2021年4月19日よりFar EasTone Telecommunicationsがメインで提供するFET (遠傳)の携帯通信サービスに自動で移行する。
Far EasTone Telecommunicationsは2018年4月24日よりLINE MOBILEの展開を開始したため、LINE MOBILEの展開を開始してから3年弱で終了することになる。
LINE MOBILEの加入者に対してはLINE MOBILEの展開の終了に伴う対応を案内しており、2021年4月19日よりFETに自動で移行するため、携帯通信サービスおよび料金プランの名称は変更となるが、月額料金や特典など提供内容は維持するという。
また、2021年4月19日以降も提供事業者に変更はないことを明確化した。
Far EasTone TelecommunicationsはLINEとブランドライセンス契約を締結し、Far EasTone Telecommunicationsが保有する電気通信事業の免許に基づきFar EasTone Telecommunicationsが移動体通信事業者としてLINE MOBILEを展開してきた。
そのため、台湾におけるLINE MOBILEはFar EasTone Telecommunicationsが運営主体となっていた。
しかし、ブランドライセンス契約の満了に伴いFar EasTone TelecommunicationsはLINE MOBILEの名称を使用できなくなるため、LINE MOBILEの展開を終了してFETに統合する。
これまでに、LINE MOBILEの携帯通信サービスは台湾のほかに日本およびタイでも提供中もしくは提供した実績がある。
日本ではLINE MOBILE CorporationがSoftBank、NTT DOCOMO、KDDIより卸提供を受けて仮想移動体通信事業者(MVNO)として提供していたが、2021年3月31日の11時をもって新規の申し込みは受け付けを終了した。
LINE MOBILE Corporationに関してはSoftBankが2021年4月9日に完全子会社化する予定で、さらにSoftBankが吸収合併する方向で検討が進められている。
タイではdtac TriNetが保有する電気通信事業の免許に基づきdtac TriNetが移動体通信事業者としてLINE MOBILEを展開していたため、提供方式は基本的に台湾と同一である。
ただ、dtac TriNetは2019年9月16日をもってLINE MOBILEの展開を終了し、2019年9月17日より名称を変更してメインのdtacとは異なる携帯通信サービスとして提供を継続している。
なお、Far EasTone TelecommunicationsにはNTT DOCOMOが資本参加しており、持分比率は約4.7%となっている。
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