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移動無線センター、LTEベースのMCAアドバンスを提供開始



Mobile Radio Center (一般財団法人移動無線センター:MRC)はMCAアドバンスの提供を開始した。

高度MCAシステムの制度を活用した共同型の業務用無線サービスで、2021年4月1日よりサービスの名称をMCAアドバンスとして提供している。

端末のラインナップにはスマートフォン型の携帯型無線機などを用意しており、事業の効率化や防災の強化に貢献するという。

携帯型無線機はKYOCERA Corporation (京セラ)製および米国のMotorola Solutions製の2機種を用意する。

高度MCAシステムはデジタルMCAシステムの特徴および機能を維持したうえで、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式を用いたシステムとして制度整備が行われ、2019年4月22日に制度整備が完了した。

標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で規定された無線方式であるLTE方式は携帯電話などの国際標準規格として日本を含めた世界の多くの国と地域で広く採用されている。

LTE方式を採用することで、音声に加えてデータ通信も利用できる。

Mobile Radio Centerが免許人となり、周波数は900MHz帯の5MHz幅*2を使用している。

具体的な周波数範囲は上りが895~900MHz、下りが940~945MHzとなり、LTE BandはBand 8に該当する。

まずは関東地方、東海地方、近畿地方、九州地方北部のほか、北海道札幌市、宮城県仙台市、新潟県新潟市、広島県広島市などが提供エリアとなっている。

2022年3月までに日本全国に提供エリアを順次拡大する計画である。

詳細な提供エリアはMobile Radio Centerの公式ウェブサイトに掲載しており、2021年4月時点の提供エリアに加えて2021年度第1四半期から2021年度第4四半期までに拡大する予定の提供エリアも案内している。

MCAアドバンスに係る事業はMobile Radio CenterのほかにNEC Corporation (日本電気)およびPSCPも参画する。

様々な業種で輻輳や途絶しにくい通信手段の確保や各種データの活用による業務の高度化および効率化が要求される中で、2017年にMobile Radio CenterおよびNEC Corporationは新たな業務用無線サービスの事業化に向けた共同検討の協定を締結し、事業化に向けて準備を進めてきた。

NEC Corporationは基地局の開発、製造、提供など通信環境の構築を担う。

2021年4月1日に発足したPSCPはNEC Corporationが株式の50%を保有しており、デジタルMCAシステム向け端末の販売チャネルを引き継いだ。

PSCPの主要事業はMCAアドバンス向け端末およびアプリケーションの企画や販売および提供で、MCAアドバンスの拡販を担当することになる。

その他のMCAアドバンスに関する詳細はMobile Radio Centerの公式ウェブサイトで確認できる。

Mobile Radio Center

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