Xperia 1 IIIのミリ波5Gは日本限定か、Xperia 5 IIIは日本向け案内なし

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Sony Groupの完全子会社であるSonyはスマートフォン「Sony Xperia 1 III」、「Sony Xperia 5 III」、「Sony Xperia 10 III」を発表した。

3機種ともグローバル向けに発表したスマートフォンである。

Sonyはグローバル向けの発表に合わせて日本向けにも発表しており、日本向けにはSony Xperia 1 IIIおよびSony Xperia 10 IIIの2機種を案内している。

2021年初夏以降に日本を含む国と地域でSony Xperia 1 IIIおよびSony Xperia 5 IIIを発売する。

Sony Xperia 5 IIIに関しては日本向けに案内しておらず、日本における販売は未定という。

Sonyによる発表を受けて日本の移動体通信事業者(MNO)各社も個別に取り扱いに関して発表しており、NTT DOCOMO、KDDI、KDDIの連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)がSony Xperia 1 IIIおよびSony Xperia 10 IIIの2機種を取り扱い、SoftBank Corp.がSony Xperia 1 IIIを取り扱う。

いずれも2021年6月中旬以降に発売する予定で、具体的な発売日は公表していない。

なお、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneはauのラインナップ、SoftBank Corp.はSoftBankのラインナップで販売することが決定している。

Sony Xperia 1 III、Sony Xperia 5 III、Sony Xperia 10 IIIはいずれも第5世代移動通信システム(5G)のNR方式を利用できる。

NR方式の周波数は基本的にすべてのモデルがサブ6GHz帯のFR1に対応するが、Sony Xperia 1 IIIはFR1に加えてミリ波(mmWave)のFR2に対応するモデルが存在する。

KDDI、Okinawa Cellular Telephone、SoftBank Corp.が取り扱うモデルはFR2に対応することが正式に公表されている。

NTT DOCOMOは詳細な仕様を公表していないが、NTT DOCOMOが取り扱うモデルもFR2に対応すると思われる。

日本以外では少なくとも3種類の型番が存在し、それぞれNR方式の周波数が異なる。

具体的な型番は一部の国を除いたアジアおよびロシアで販売するXQ-BC72、一部の国を除いた欧州で販売するXQ-BC52、米国で販売するXQ-BC62の3種類である。

3種類の型番で共通するNR BandはFR1のn1、n3、n5、n7、n8、n28、n38、n40、n41、n77、n78となっている。

共通するNR Bandに加えてXQ-BC72はFR1のn79、XQ-BC52はFR1のn20、XQ-BC62はFR1のn2、n20、n66、n71にも対応する。

いずれもFR2には非対応となるため、ミリ波の周波数に対応したモデルは日本限定と思われる。

参考までにn79は日本、中国、香港特別行政区で商用化しており、ロシアでは正式な割当を検討している。

n20は欧州で広く採用する見込みで、n2、n66、n71は米国をはじめとした北米で商用化した。