マカオにおける2021年3月の携帯電話加入件数が判明
- 2021年05月01日
- 海外携帯電話
マカオ特別行政区の政府機関で電気通信分野などの規制を管轄する郵電局(Direccao dos Servicos de Correios e Telecomunicacoes)はマカオ特別行政区における2021年3月末時点の電気通信分野の統計資料を発表した。
マカオ特別行政区における2021年3月末時点の携帯電話サービスの加入件数が判明している。
携帯電話サービスの加入件数の総数は前月末の1,423,654件から減少して1,353,697件となり、6ヶ月連続で加入件数が減少する結果となった。
マカオ特別行政区政府は四半期ごとにマカオ特別行政区の人口を公表しているが、2021年3月31日に終了した3ヶ月間となる2021年第1四半期末時点の情報は公表前である。
2020年12月31日に終了した2020年第4四半期末時点の情報を公表しており、マカオ特別行政区の人口は2020年第4四半期末時点で約683,100人となっている。
参考程度におおよその携帯電話の人口普及率を算出すると、単純計算で約198.17%となる。
携帯電話サービスの加入件数は契約種別ごとに内訳も公表されている。
第3世代移動通信システム(3G)のポストペイド回線は31,536件、3Gのプリペイド回線は13,402件、LTEのポストペイド回線は802,717件、LTEのプリペイド回線は506,042件である。
3GはW-CDMA方式またはCDMA2000方式、LTEは第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と3Gを利用できる回線を意味する。
統計資料ではLTE方式を利用できる回線を4GではなくLTEと表記しているため、同様の表記を採用した。
比率を算出すると支払方式別ではポストペイド回線が834,253件で約61.63%、プリペイド回線が519,444件で約38.37%となり、通信方式別では3Gが44,938件で約3.32%、LTEが1,308,759件で約96.68%となる。
LTEの普及を受けて3Gは減少が続いており、2021年3月には減少に転じてから初めて45,000件を下回った。
ただ、国際的な渡航制限に伴う入境者の大幅な減少に伴いLTEのプリペイド回線の需要が大幅に低下し、加入件数の減少にも大きく影響している。
そのため、3GとLTEの比率では3Gが上昇し、LTEが低下する現象も見られる。
なお、マカオ特別行政区の移動体通信事業者(MNO)はCompanhia de Telecomunicacoes de Macau (澳門電訊:CTM)、Hutchison – Telefone (Macau) (和記電話(澳門))、SmarTone – Comunicacoes Moveis (數碼通流動通訊(澳門))、China Telecom (Macau) (中國電信(澳門))の4社である。
電気通信分野の統計資料では4社の移動体通信事業者が集計の対象となっている。
マカオ特別行政区では過去に第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式も導入していたが、すでにGSM方式の運用は終了した。
第5世代移動通信システム(5G)のNR方式は導入していない。
マカオ特別行政区の移動体通信事業者は全社が3Gおよび4Gの通信方式を運用している。
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