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英国で5G周波数の追加割当を実施、既存周波数と交換も許可



英国(イギリス)の政府機関で電気通信分野の規制を担う通信庁(Office of Communications:Ofcom)は第5世代移動通信システム(5G)向け周波数の追加割当を実施した。

対象の周波数はサブ6GHz帯の700MHz帯および3.7GHz帯である。

すでに通信庁は3.5GHz帯を5G向け周波数として割当を実施したため、5G向け周波数は追加割当となる。

世界的には3300~3800MHzを3.5GHz帯と呼称する場合も多いが、割当時期が異なる周波数を明確化する目的で、先行して割当を実施した3400~3600MHzを3.5GHz帯、新たに割当を実施した3600~3800MHzを3.7GHz帯と表記する。

通信庁は周波数オークションを開催して5G向け周波数の追加割当を実施し、英国の移動体通信事業者(MNO)であるEE、Hutchison 3G UK、Telefonica UK、Vodafoneの4社が周波数の取得に成功した。

700MHz帯はEEが723~733MHzおよび778~788MHzのFDDと738~758MHzのSDL、Hutchison 3G UKが713~723MHzおよび768~778MHzのFDD、Telefonica UKが703~713MHzおよび758~768MHzのFDDを取得し、3.7GHz帯はすべてTDDで、EEが3680~3720MHz、Telefonica UKが3760~3800MHz、Vodafoneが3720~3760MHzを取得することになった。

導入できる通信方式は規定されておらず、対象の周波数では第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式または5GのNR方式を導入できる。

ただ、通信庁は5Gの展開を支援するとして周波数の追加割当を実施しているため、事実上の5G向け周波数で、NR方式の導入を想定している。

NR Bandは700MHz帯のFDDがFR1のn28、SDLが標準化される見込みのFR1のn67、3.7GHz帯がFR1のn78に該当する。

通信庁は3.7GHz帯の割当の実施前に規則を策定し、3.5GHz帯と3.7GHz帯の交換を許可した。

3.5GHz帯および3.7GHz帯を取得した移動体通信事業者に対して周波数の位置に関する協議を行う機会を与え、3400~3800MHzの間で連続した広い帯域幅を確保できるよう支援したという。

通信庁が設定した協議の期間中にはTelefonica UKとVodafoneが周波数の交換で合意に達した。

なお、英国では事実上の5G向け周波数としては初めて1GHz未満の周波数を割当したことになる。

通信庁は農村部を含めて広範なカバレッジの提供に理想的であると説明している。

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