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英国のVodafoneとTelefonica UK、5G周波数の交換で合意



英国(イギリス)の移動体通信事業者(MNO)であるVodafoneおよびTelefonica UKは周波数の交換で合意に達したと発表した。

英国の政府機関で電気通信分野の規制を担う通信庁(Office of Communications:Ofcom)は2度にわたり第5世代移動通信システム(5G)に適した周波数の割当を実施しており、先行して割当を実施した3.5GHz帯と追加で割当を実施した3.7GHz帯を取得した移動体通信事業者に対して周波数の交換を許可している。

世界的には3300~3800MHzを3.5GHz帯と呼称することも多いが、割当時期が異なる周波数を明確化するために、先行して割当を実施した3400~3600MHzを3.5GHz帯、追加で割当を実施した3600~3800MHzを3.7GHz帯と表記する。

1度目の3.5GHz帯はVodafoneが3410~3460MHzの50MHz幅、Telefonica UKが3500~3540MHzの40MHz幅を取得し、2度目の3.7GHz帯はVodafoneが3720~3760MHzの40MHz幅、Telefonica UKが3760~3800MHzの40MHz幅を取得した。

VodafoneおよびTelefonica UKは協議を実施してTelefonica UKが1度目に取得した周波数とVodafoneが2度目に取得した周波数を交換することになった。

これにより、Vodafoneは3.5GHz帯の比較的低い周波数範囲で50MHz幅と40MHz幅を保有できる。

Telefonica UKは比較的高い周波数であるが、連続した80MHz幅を確保して通信速度の大幅な高速化を実現できることになる。

いずれも3.5GHz帯では5Gの無線方式としてNR方式を導入し、NR BandはFR1のn78として運用しており、3.7GHz帯でもn78として運用が可能である。

なお、VodafoneおよびTelefonica UKは5Gの無線アクセスネットワーク(RAN)を共有している。

通信設備の一部はVodafoneおよびTelefonica UKの折半出資合弁会社である英国のCornerstone Telecommunications Infrastructureを通じて所有および運営する。

このように、すでにVodafoneおよびTelefonica UKは5Gの整備で提携しているが、事実上の5G向け周波数の交換によって既存の提携を強化するとともに、より優れた5Gを提供できると表明した。

通信庁は3.7GHz帯の割当前に策定した規則で3.5GHz帯と3.7GHz帯を取得した移動体通信事業者に対して周波数の交換を許可しており、3.7GHz帯の割当時に対象の移動体通信事業者が周波数の交換に関して協議するための期間も設定していた。

VodafoneおよびTelefonica UKは通信庁が設定した協議の期間に周波数の交換で合意に達した唯一の事例となった。

通信庁の正式な承認を取得できれば、VodafoneおよびTelefonica UKは正式に周波数を交換することになる。

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