サムスン電子、オプテージにローカル5G基地局を供給
- 2021年05月27日
- Local 5G
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韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)はOPTAGEと第5世代移動通信システム(5G)の展開で協業すると発表した。
Samsung ElectronicsはOPTAGEに5Gの基地局を構成する通信設備を供給し、プライベート5Gネットワークの実装を支援する。
プライベート5Gネットワークは工場施設で展開する計画で、工場施設の全体にカメラを設置してリアルタイム映像監視システムを構築する計画である。
技術者による訪問が容易ではない場所でも常に確認できるほか、問題が発生時は早期に検出できるという。
Samsung ElectronicsがOPTAGEに供給する通信設備は最新の無線装置、ベースバンドユニット、コンパクトコアなどを含めたエンドツーエンドの5Gソリューションとなる。
クラウドネイティブで完全にコンテナ化されたコンパクトコアでは高度な5Gコアソリューションを提供できる。
プライベート5Gネットワークで使用する周波数や実装する場所など詳細は公表していない。
Samsung Electronicsが表記するプライベート5Gネットワークは日本で制度化したローカル5Gを意味する。
ローカル5Gは総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)が2019年12月24日に制度化した。
地域の需要や多様な産業分野の個別の需要に応じて、様々な事業体が対象区域を限定して柔軟に構築および利用できる5Gとなる。
2020年12月18日にはローカル5Gで利用できる周波数を拡大している。
OPTAGEはTHE KANSAI ELECTRIC POWER (関西電力)の完全子会社で、本社は大阪府大阪市中央区に所在する。
主要事業は電気通信事業、有線一般放送事業、小売電気事業、情報システムや電気通信および放送に関するシステムの開発や運用および保守業務の受託となっている。
ローカル5Gに関連した事業としては、ローカル5Gを活用して工場施設を高度化したスマートファクトリーなどの実現に向けて取り組んでいる。
Samsung Electronicsが正式に発表した協業の事例に限るが、ローカル5GでSamsung Electronicsの通信設備を採用した事例はOPTAGEが初めてとなる。
これまで、Samsung Electronicsが開発および製造した5Gの通信設備は日本ではKDDIが採用してきた。
ただ、2021年にはNTT DOCOMOが新たにSamsung Electronicsの採用を決定しており、KDDIの連結子会社であるUQ CommunicationsもSamsung Electronicsを採用する見込みである。
Samsung Electronicsは日本で基地局事業を拡大することになる。
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