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マレーシアのCelcom Axiata、12月に3Gを終了



マレーシアのAxiata Groupの完全子会社で同国の移動体通信事業者(MNO)であるCelcom Axiataは第3世代移動通信システム(3G)の提供を2021年12月31日に終了することを案内した。

マレーシア全土を対象として2021年12月31日までに3Gの停波作業を進める計画で、2021年12月31日までに完了することを目標として定めている。

2021年12月31日の3Gの停波の完了をもって3Gの提供も終了するため、3Gによる音声通話、SMS、データ通信の提供を終了することになる。

3Gの停波は段階的に実施することから、地域によって時期が異なる場合があるが、Celcom Axiataの公式ウェブサイトを通じて地域ごとに詳細な時期を案内する予定という。

また、顧客に対しては居住地域で3Gを停波する場合は事前に通知する。

3Gの停波はマレーシア政府による事実上の指示に従った決定である。

マレーシアの首相官邸は2020年8月に同国のデジタルインフラストラクチャを開発する目的で国家デジタルネットワークの行動計画を発表しており、国家デジタルネットワークの行動計画では移動体通信事業者に対して2021年12月31日までに3Gを段階的に終了し、第4世代移動通信システム(4G)の強化に努めるよう求めた。

3Gで使用する周波数は4Gに転用する計画で、4Gのカバレッジの拡大および通信速度の高速化を図る。

なお、国家デジタルネットワークの行動計画では4Gの人口密集地域におけるカバレッジを91.8%から96.9%、通信速度を25Mbpsから35Mbpsに引き上げるよう規定されている。

Celcom Axiataの場合は3Gの停波を完了後も第2世代移動通信システム(2G)の提供は継続するため、2Gによる音声通話、SMS、データ通信は利用できるが、4Gにアップグレードすることを推奨している。

Celcom Axiataは2GとしてGSM方式、3GとしてW-CDMA方式、4GとしてLTE方式を導入しており、W-CDMA方式の周波数は2.1GHz帯(Band I)および900MHz帯(Band VIII)を使用する。

LTE方式では下りのキャリアアグリゲーション(CA)、4×4 MIMO、256QAMを実装しているため、高速なデータ通信を利用できるほか、VoLTE (Voice over LTE)による高音質な音声通話も利用できる。

ただ、古いSIMカードでは4Gを利用できない場合があるため、無料でSIMカードの交換を受け付ける。

マレーシアではCelcom Axiata以外の移動体通信事業者も一部を除いて3Gを導入している。

Celcom Axiataと同様に3Gの終了に関して順次発表すると思われる。

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