ブルガリアのTelenor Bulgariaが5Gを商用化

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ブルガリアの移動体通信事業者(MNO)であるTelenor Bulgariaは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。

2021年6月10日にブルガルで発表会を開催し、同日より5Gの提供を開始している。

発表会では5Gで通信速度を測定して下り1.5Gbps、上り113Mbpsの通信速度を記録したという。

まずは首都・ソフィア、ブルガス、プロヴディフなど主要都市や沿岸部の観光地などブルガリア全土の60ヶ所以上で5Gを整備した。

月額料金には変更なく、すべてのポストペイド回線の料金プランが5Gに対応する。

携帯通信用途および固定通信用途の両方で5Gを提供している。

携帯通信用途の場合は5Gに対応した料金プランに加入し、5Gに対応したスマートフォンを使用すると、5Gの提供エリアでは5Gを利用できる。

Telenor Bulgariaが用意したスマートフォンのラインナップでは2021年6月10日時点で55%以上のスマートフォンが5Gに対応しているという。

顧客は様々な価格帯で30機種以上の5Gに対応したスマートフォンから選択できると説明している。

ただ、5Gに対応したスマートフォンのうち、すでに5Gが有効な機種と将来的にソフトウェアのアップデートを通じて5Gを有効化する機種が存在することに留意しておきたい。

すぐに5Gの利用を希望する場合はすでに5Gが有効な機種を選択する必要があり、すでに5Gが有効な機種でもソフトウェアのバージョンが最新で、設定から5Gが有効であることを確認するよう求めている。

ソフトウェアのアップデートを通じて5Gを有効化する機種に関しては、ソフトウェアのアップデートを提供する時期などは公表していない。

5Gに対応したスマートフォンの販売を促進する目的で、2021年7月15日までにTelenor Bulgariaの公式ウェブサイトを通じて指定の5Gに対応したスマートフォンを購入すると、100ブルガリアレフ(約6,800円)の割引を実施するキャンペーンも展開する。

固定通信用途の場合は事前に利用場所を指定してから加入する必要があり、利用場所の信号強度に応じて中国のZTE (中興通訊)が開発および製造した据置型無線LANルータまたは屋外用の顧客構内設備(CPE)を提供するという。

固定通信用途では通信速度の制限が設定されており、料金プランに応じて通信速度が下り最大25Mbps/上り最大5Mbps、下り最大50Mbps/上り最大10Mbps、下り最大100Mbps/上り最大20Mbps、下り最大300Mbps/上り最大50Mbpsのいずれかとなる。

5Gの無線方式はNR方式を採用している。

周波数はサブ6GHz帯の3.5GHz帯で、NR BandはFR1のn78である。

なお、Telenor BulgariaはオランダのPPF Groupが2018年8月1日付けでハンガリー、セルビア、モンテネグロの事業とともにノルウェーのTelenorから取得した。

そのため、すでにTelenorの傘下ではない。

これまでに、ブルガリアでは2社の移動体通信事業者が5Gを導入したため、ブルガリアで3番目に5Gを商用化した移動体通信事業者となった。