韓国当局、3.5GHz帯の20MHz幅は要望があれば割当検討へ
- 2021年06月22日
- 海外携帯電話
韓国の政府機関で電気通信分野を管轄する科学技術情報通信部(Ministry of Science and ICT:MSIT)は第5世代移動通信システム(5G)向け3.5GHz帯の割当に関して立場を表明した。
3.5GHz帯の20MHz幅に関して科学技術情報通信部として方針を決定した事実はないという。
また、韓国の移動体通信事業者(MNO)でLG U+として事業を行うLG Uplusから正式に要求があれば、電波法などの関連法令に基づき割当の可否や方式などを検討する予定と案内している。
韓国では一部の報道機関が科学技術情報通信部はオークション方式で割当する方針を定めたと伝えていた。
報道を受けて科学技術情報通信部は立場を明確化したことになる。
科学技術情報通信部は割当の可否や方式などの検討を開始していないため、LG Uplusは割当を正式に要求していないことも分かる。
なお、韓国では電波法第11条で競争の需要が発生する周波数は原則としてオークション方式で割当しなければならないと規定している。
3.5GHz帯は5Gの整備で重要な周波数として認識されており、競争の需要が発生すると予想できるため、20MHz幅の割当を実施する場合はオークション方式を採用すると見込まれる。
韓国では2018年6月に3.5GHz帯を28GHz帯とともに5G向け周波数として移動体通信事業者に対して割当した。
3.5GHz帯は3420~3500MHzの80MHz幅、3500~3600MHzの100MHz幅、3600~3700MHzの100MHz幅が割当の対象となり、それぞれLG Uplusが8,095億韓国ウォン(約797億3,198万円)、KT Corporationが9,680億韓国ウォン(約953億4,349万円)、SK Telecomが1兆2,185億韓国ウォン(約1,200億1,657万円)で取得している。
3.5GHz帯の20MHz幅は3400~3420MHzを意味しており、仮にLG Uplusが取得に成功すれば3400~3500MHzを確保し、3.5GHz帯でKT CorporationおよびSK Telecomと同様に100MHz幅を使用できることになる。
そのため、3.5GHz帯の20MHz幅はLG Uplusが取得を希望するとの見方が強い。
ただ、LG Uplusは科学技術情報通信部に対して正式に取得の要望を提出しておらず、科学技術情報通信部も方針を決定していないことが公式に確認された。
新たな進展がある場合は科学技術情報通信部が公式に発表すると思われる。
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