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NEC、英Vodafoneに5G基地局を供給



NEC Corporation (日本電気)および同社の英国法人であるNEC Europeは英国のVodafone Groupに対して第5世代移動通信システム(5G)の基地局を供給すると発表した。

Vodafone Groupの完全子会社で英国の移動体通信事業者(MNO)であるVodafoneに対して基地局を構成する5Gの無線装置(Radio Unit:RU)を供給する計画である。

Vodafoneに対して供給する5Gの無線装置はO-RANフロントホールインタフェース仕様に準拠しており、大規模MIMO (Massive MIMO)に対応したアンテナ一体型無線装置となる。

NEC Corporationは日本の移動体通信事業者に対してO-RANフロントホールインタフェース仕様に準拠した5Gの無線装置を供給した実績を有する。

具体的には日本ではNTT DOCOMOおよびRakuten Mobile (楽天モバイル)に対してO-RANフロントホールインタフェース仕様に準拠した5Gの無線装置を供給している。

日本における実績や英国の事業開発拠点を通じて取得した知見を生かして、Vodafoneによるオープン無線アクセスネットワーク(オープンRAN)を採用したネットワークの構築を支援するという。

Vodafoneは英国の2,500ヶ所にオープンRANを採用した基地局を開設してネットワークを展開する計画である。

まずは2021年にはイングランドの南西部の農村地域およびウェールズの大部分で第4世代移動通信システム(4G)および5Gの展開に注力する。

イングランドの南西部の農村地域およびウェールズの大部分で整備を完了後は都市部でも展開する方針を示している。

なお、O-RANフロントホールインタフェース仕様はオープンRANの仕様策定を推進する標準化団体であるO-RAN Allianceで策定されたO-RANの標準仕様である。

無線装置と基地局制御装置の間の通信を担うフロントホールのインタフェースにO-RANの標準仕様を採用することになる。

O-RANの標準仕様に準拠することで、異なるベンダが製造した無線装置と基地局制御装置を接続できる。

そのため、オープンRANは特定のベンダに固定されない柔軟なネットワークの構築を実現すると期待されている。

Vodafone Groupは英国のほかに欧州やアフリカを中心として世界各地に参入しており、世界各地で移動体通信事業者として携帯通信事業を展開している。

英国以外に欧州やアフリカの各国でもオープンRANを採用する計画である。

NEC

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