韓国最大手のSK Telecom、会社分割を決議
- 2021年10月12日
- 海外携帯電話
韓国の移動体通信事業者(MNO)であるSK Telecomは2021年10月12日に開催した臨時株主総会で会社分割案に関して決議したと発表した。
2021年10月12日に韓国の首都・ソウル特別市に所在するSK Telecomの本社で開催した臨時株主総会において高い賛成率で会社分割案を決議したという。
機関および個人株主などから高い支持を得たと説明している。
これにより、SK Telecomを存続会社のSK Telecomと新設会社で韓国のSK Squareに会社分割を実行することが決定した。
2021年11月1日を効力発生日として会社分割を実行することになる。
存続会社はAI(人工知能)およびデジタルインフラ領域の事業に集中し、新設会社は半導体およびICT(情報通信技術)投資領域の事業に集中する計画である。
それぞれの領域の事業に集中して成長を加速することで、韓国のICTエコシステムの発展に貢献すると表明している。
移動体通信事業者として展開する携帯通信事業をはじめとする通信事業はデジタルインフラ領域の事業に含まれるため、携帯通信事業などの通信事業は引き続きSK Telecomが継続する。
SK Telecomは第5世代移動通信システム(5G)で先導する立場を強固にするとともに、5Gを活用して通信事業を含めたデジタルインフラ領域の様々な事業の成長を図る。
主力事業は引き続き通信事業となるが、AIやデジタルを活用した新規事業の開拓および展開も強化する計画である。
新設会社は韓国のSK hynix、韓国の11Street、スイスのID Quantique、ドイツのTechmakerなどを含めた16社の権利義務を承継する。
半導体から将来の革新技術まで積極的に投資して技術力を確保するとともに、国際的なICT分野の投資会社として飛躍することを目標として掲げている。
なお、SK Telecomは加入件数を基準として韓国で最大手の移動体通信事業者である。
2021年6月30日時点で携帯通信サービスの加入件数は3,162万6,000件に達しており、韓国の移動体通信事業者としては最多となる。
5Gの加入件数は769万6,000件で、5Gは全体の約24.3%となっている。
スポンサーリンク