NTTドコモ向けと思われるノキア製の5G基地局が技適通過
- 2021年10月12日
- docomo-総合
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は技術基準適合証明や工事設計認証などを通過した機器の情報を更新した。
フィンランドのNokia Solutions and Networks製の基地局「ASAZQI-320-D10」および「ASAWEUA-1.6-D10」が2021年8月24日付けでTelecom Engineering Center (TELEC)を通じて電波法に基づく工事設計認証を取得したことが分かった。
工事設計認証番号はそれぞれ001-A18176と001-A18175である。
申請者はNokia Solutions and Networksの日本法人であるNokia Solutions and Networks Japanとなっている。
特定無線設備の種別はそれぞれ証明規則第2条第11号の29に規定する特定無線設備と証明規則第2条第11号の31に規定する特定無線設備で、前者が5G-NR(3.7GHz帯、4.5GHz帯)用基地局に該当し、後者が5G-NR(28GHz帯)用基地局に該当する。
そのため、いずれも第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式に対応した基地局であることが分かる。
周波数は前者が3600~3700MHzの100MHz幅、後者が27400~27500MHzの100MHz幅、27500~27600MHzの100MHz幅、27600~27700MHzの100MHz幅、27700~27800MHzの100MHz幅で運用できる。
NR Bandは前者がFR1のn78で、後者がFR2のn257となる。
3600~3700MHzおよび27400~27800MHzはNTT DOCOMOが総務省より5G向けに割当を受けた周波数であるため、Nokia Solutions and NetworksはNTT DOCOMO向けを想定して開発したと考えられる。
Nokia Solutions and Networksが申請者として工事設計認証を取得した段階では納入は開始していないと思われるが、NTT DOCOMOはNokia Solutions and Networksの基地局を採用した実績があるため、将来的に5Gの基地局でもNokia Solutions and Networksを採用することは十分に想定できる。
なお、NTT DOCOMOの完全子会社で米領グアムおよび米自治領北マリアナ諸島の移動体通信事業者(MNO)であるDOCOMO PACIFICはNokia Solutions and Networksより5Gの基地局を調達している。
DOCOMO PACIFICはNTT DOCOMOより早くに5Gを商用化した。
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