スマホ撤退のLGエレクトロニクス、2021年Q3業績は過去最高の予想

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韓国のLG Electronics (LG電子)は2021年第3四半期の暫定業績を発表した。

2021年9月30日に終了した3ヶ月間となる2021年第3四半期の暫定業績は連結売上高が前年同期比22.0%増の18兆7,845億韓国ウォン(約1兆7,838億824万円)、営業利益が前年同期比49.6%減の5,407億韓国ウォン(約513億3,971万円)の予想と案内している。

営業利益は引当金を反映したことから前年同期比で減少となる予想であるが、連結売上高は歴代の四半期で過去最高の予想という。

好業績の背景など詳細は案内しておらず、2021年第3四半期の業績説明会で業績の詳細を説明する予定である。

2021年第3四半期の業績説明会は2021年10月末に開催する予定で、2021年第3四半期の最終的な連結売上高、純利益、事業本部別の業績などを2021年第3四半期の業績説明会で発表すると予告している。

なお、暫定業績は韓国採択国際会計基準に基づく予想値で、業績を迅速に周知する目的で公表しているが、しばしば最終的な業績とは数値が異なる場合があることに留意しておきたい。

2021年第3四半期の重要な動きとして、2021年7月31日に携帯電話事業などを担当するMC (Mobile Communications)事業本部の営業を終了したことを案内している。

事前に発表した通りに2021年7月31日付けでMC事業本部の営業を完全に終了してMC事業本部を閉鎖するとともに、2021年7月31日をもってスマートフォンを含めた携帯電話の製造および販売を中心とする携帯電話事業を正式に終了した。

MC事業本部の業績は営業損失として扱っているという。

LG Electronicsの携帯電話事業は韓国のLG Information & Communications (エルジ情報通信)が1995年にHwatong (話通)として開始した携帯電話事業が原点である。

2000年9月1日にはLG ElectronicsとLG Information & Communicationsが運営面で統合し、2000年9月4日にはLG Electronicsを存続会社、LG Information & Communicationsを消滅会社とする吸収合併方式で法的に合併の手続きを完了しており、2000年9月4日以降はLG ElectronicsのMC事業本部として携帯電話事業を展開することになった。

LG Information & Communicationsの時代も含めると約26年も携帯電話事業を展開したが、長期にわたる携帯電話事業の不振を受けて撤退を決定した。

日本でもスマートフォンなど携帯電話を展開した実績があり、複数の移動体通信事業者(MNO)が販売していた。