マルタのEpicが5Gを商用化、通信設備はEricsson
- 2021年11月30日
- 海外携帯電話
モナコの移動体通信事業者(MNO)であるMonaco Telecomの完全子会社でマルタの移動体通信事業者であるEpic Communicationsは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2021年11月26日より5Gの提供を開始している。
まずは個人顧客および法人顧客に提供するポストペイドプランが5Gに対応しており、5Gの利用に追加料金は不要である。
5Gを商用化した当初の段階では5Gの提供エリアはマルタ島のスリマに限定されている。
段階的に5Gの提供エリアを拡大する方針を示しているが、詳細な予定は公表していない。
5Gの無線方式はNR方式を採用しており、無線アクセスネットワーク(RAN)構成は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用する。
周波数はサブ6GHz帯の3.5GHz帯を使用しており、NR BandはFR1のn78となる。
なお、3.5GHz帯は2021年8月26日から15年間にわたり有効な周波数として割当を受けている。
周波数範囲は3500~3600MHzとなるため、帯域幅は100MHz幅である。
下りの通信速度は約1.5Gbpsで、優れた環境下では2Gbpsに達する場合もあるという。
5Gを利用するためにはEpic Communicationsの5Gに対応した携帯端末を用意する必要があり、n78に対応した携帯端末でもEpic Communicationsの5Gでは動作しない場合がある。
まずは中国のOnePlus Technology (Shenzhen) (深圳市万普拉斯科技)製および中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製のスマートフォンで動作することが公式に確認されているが、いずれもEpic Communicationsでは取り扱わない。
基地局を構成するRANはスウェーデンのEricssonが唯一のベンダとなっている。
これまでに、マルタの移動体通信事業者としてはMelitaが2021年5月19日に5Gを商用化した。
そのため、Epic Communicationsはマルタで2番目に5Gを導入した移動体通信事業者となる。
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