ブータンのTashiCellが5Gを商用化、ブータン初の5Gに
- 2021年12月26日
- 海外携帯電話
ブータンの移動体通信事業者(MNO)でTashiCellとして携帯通信事業を展開するTashi InfoCommは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2021年12月15日より5Gの提供を開始している。
まずはブータンの首都でティンプー県の県都でもあるティンプー市、パロ県の県都・パロ市、チュカ県の県都・プンツォリン市の一部が5Gの提供エリアとなっている。
ほかの県都では2022年第1四半期に5Gを整備し、ブータン各地で5Gの提供エリアを順次拡大する計画である。
5Gは携帯通信用途と固定通信用途の両方で提供しており、いずれもポストペイドおよびプリペイドの回線で5Gを利用できる。
携帯通信用途で5Gを利用する場合は5Gに対応したSIMカード、データ通信プラン、携帯端末が必要となる。
SIMカードは第4世代移動通信システム(4G)に対応した4G SIMが5Gにも対応している。
データ通信プランは有効期間が30日間で料金が777ブータンニュルタム(約1,200円)以上の場合に5Gが有効となる。
携帯端末は2021年12月15日の時点で中国のHuawei Technologies (華為技術)製のHUAWEI P40 Pro、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy Z Fold3 5G、Samsung Galaxy Z Flip3 5G、Samsung Galaxy A52s 5G、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製のXiaomi Mi 11Xで5Gを利用できる。
また、Samsung Electronics製のSamsung Galaxy Note20 Ultra 5G、Samsung Galaxy F42 5G、Samsung Galaxy M32 5Gはソフトウェアのアップデートを実施して5Gに対応する予定である。
Samsung Electronics製の5Gに対応した機種および5Gに対応する予定の機種はすべてTashiCellのラインナップで取り扱う。
5Gの無線方式はNR方式で、無線アクセスネットワーク(RAN)構成は4GのLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用している。
周波数はサブ6GHz帯の3.5GHz帯を使用しており、NR BandはFR1のn78となる。
Tashi InfoCommは2008年4月6日に第2世代移動通信システム(2G)の導入に伴い携帯通信サービスを商用化した。
2013年12月3日には第3世代移動通信システム(3G)、2016年4月2日には4Gを導入している。
5Gはブータンで最初に商用化した移動体通信事業者となった。
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