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NTTドコモが4.5GHz帯を中心に5Gを整備する背景を解説



NTT DOCOMOは第5世代移動通信システム(5G)の整備で4.5GHz帯の周波数を中心に使用している。

日本全体では機種数を基準に4.5GHz帯の5Gに対応していない端末も少なくない状況で、あえてNTT DOCOMOが4.5GHz帯を中心として5Gを整備する背景を解説したい。

NTT DOCOMOは瞬速5Gとして5Gを展開しており、総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)より割当を受けた5G向け周波数で整備を進めている。

5G向け周波数はサブ6GHz帯の3.7GHz帯と4.5GHz帯、ミリ波(mmWave)の28GHz帯で、それぞれ周波数範囲と帯域幅は3600~3700MHzの100MHz幅、4500~4600MHzの100MHz幅、27400~27800MHzの400MHz幅となっている。

いずれの周波数も広帯域を確保しており、5Gの特徴のひとつである高速大容量(eMBB)を実現できる。

5Gの無線方式はNR方式で、NR Bandは3.7GHz帯がFR1のn78、4.5GHz帯がFR1のn79、28GHz帯がFR2のn257である。

5G向け周波数のうち28GHz帯では面的な5Gの整備が困難で、サブ6GHz帯の周波数を面的な5Gの整備で活用することになるが、サブ6GHz帯の周波数でも3.7GHz帯と4.5GHz帯では基地局の開設に必要な無線局免許の取得に係る難易度が異なる。

3.7GHz帯は固定衛星通信のダウンリンクと共用するため、3.7GHz帯の5Gの基地局を開設するためには干渉検討を行い、基地局ごとに個別免許を取得する必要がある。

干渉検討には数ヶ月を要する場合があり、迅速に個別免許を取得して3.7GHz帯で5Gを整備することは容易ではない。

一方、4.5GHz帯は他用途と共用しておらず、すでに取得した包括免許に基づき4.5GHz帯の5Gの基地局を開設できるため、迅速に4.5GHz帯で5Gを整備できる。

このような背景があるため、NTT DOCOMOは5Gの整備で4.5GHz帯を中心に使用している。

総務省が運用する電波利用ホームページで2022年1月5日までに反映を完了した無線局免許の情報を確認すると、総務省の近畿総合通信局管内でNTT DOCOMOが取得した3.7GHz帯の5Gの基地局の無線局免許はすべて個別免許で760局、包括免許に基づき開設した4.5GHz帯の5Gの基地局は1,111局である。

個別免許には開設前の基地局も含まれるため、実際に開設した4.5GHz帯の5Gの基地局数は3.7GHz帯の1.46倍を上回ると推定できる。

なお、当初は4.5GHz帯の5Gの基地局も個別免許で無線局免許を取得していたが、包括免許の対象に変更後は個別免許から包括免許に順次移行し、近畿総合通信局管内ではすべて包括免許となった。

4.5GHz帯の5Gの基地局は3.7GHz帯と比較して高出力なマクロセル局も多いため、5Gのエリアとしては4.5GHz帯と3.7GHz帯では基地局数以上の開きがあるような印象も受ける。

そのため、NTT DOCOMOで5Gの利用を望む場合はn79に対応した端末を用意することが無難と考えている。

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