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米FCCが5G向け3.5GHz帯を割当、AT&TやDISHなどが取得



米国(アメリカ)の政府機関で電気通信分野などの行政を管轄する連邦通信委員会(Federal Communications Commission:FCC)は第5世代移動通信システム(5G)向けに3.5GHz帯の割当を実施した。

対象の周波数範囲は3450~3550MHzの100MHz幅で、基本的に5Gで使用することを想定している。

なお、連邦通信委員会は3.45GHz帯と表記しているが、グローバルでは3.5GHz帯の表記が一般的である。

米国の主要な移動体通信事業者(MNO)のグループが3.5GHz帯のライセンスを取得しており、AT&TはAT&T Auction Holdingsを通じて最多の1,624ライセンスを取得した。

移動体通信事業者として携帯通信事業に新規参入するDISH NetworkはWeminucheを通じて1,232ライセンスを取得し、2番目に多くのライセンスを取得した事業体となった。

周波数の割当はオークションの形式で実施しており、金額を基準とした場合でもAT&T Auction Holdingsが最高で、Weminucheが2番目となっている。

ほかにT-Mobile USはT-Mobile Licenseを通じて199ライセンス、UScellularとして携帯通信事業を行うUnited States Cellular Corporationが380ライセンスを取得している。

Verizon Wirelessとして携帯通信事業を行うCellco Partnershipは参加を申請したが、最終的にライセンスの取得を見送った。

T-Mobile USは2.5GHz帯、Cellco Partnershipは3.7GHz帯で広い帯域幅を確保しているため、同じTDDのミッドバンドで既存の免許人と調整が必要な3.5GHz帯は重視していない。

3.5GHz帯は米国の政府機関で国防などを統括する国防総省(Department of Defense:DoD)と共用することから、移動体通信事業者が5Gで使用する場合は国防総省と調整が必要となっている。

すでに3450~3550MHzの周波数範囲では複数の携帯端末が連邦通信委員会の認証を取得した。

5Gの無線方式はNR方式の導入が確実で、NR BandはFR1のn77またはn78として運用できる。

連邦通信委員会の認証はn78とn77の両方で取得した携帯端末とn77に限定して取得した携帯端末が存在するため、一部の移動体通信事業者がn78を導入することも想定できるが、n77の導入は確実と考えられる。

これまでに、米国の移動体通信事業者は3.7GHz帯でn77を導入している。

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