アフリカ大陸最高峰キリマンジャロでインターネット利用可能に、TTCLが4G整備
- 2022年08月22日
- 海外携帯電話
タンザニアの政府機関で電気通信分野の規制を司る情報通信情報技術省(Ministry of Information, Communication and Information Technology)およびタンザニアの移動体通信事業者(MNO)であるTanzania Telecommunications Corporationはキリマンジャロの一部でインターネットの提供を開始したと発表した。
キリマンジャロはタンザニアのキリマンジャロ州に位置するアフリカ大陸最高峰の山で、標高5,895mである。
これまで、キリマンジャロでは通信環境を十分に整備できていないため、タンザニア政府はキリマンジャロで通信環境を整備するプロジェクトを推進することになった。
タンザニアには複数の移動体通信事業者が存在するが、タンザニア政府が主導する国家事業相当のプロジェクトの一環として国営のTanzania Telecommunications Corporationがキリマンジャロで通信環境の整備を担当した。
Tanzania Telecommunications Corporationはタンザニア政府が完全所有しており、携帯通信事業と固定通信事業の両方を展開している。
旧社名はTanzania Telecommunications Company Limitedで、社名を変更後もブランドは旧社名の略称であるTTCLで変更はない。
携帯通信事業では移動体通信事業者として第4世代移動通信システム(4G)の無線方式であるLTE方式を導入および運用する。
データ通信に特化して4Gを展開しており、通信速度は下り最大100Mbpsとなる。
キリマンジャロでも4Gを構築して通信環境の整備を進めている。
まずは標高3,720mの地点に4Gの基地局を開設し、目安として標高3,795mの地点まで4Gによる高速なインターネットを利用できる。
登山に適した乾季には1日あたりの登山者数が約1,000人に達するため、4Gは1日あたり800~1,000人に提供することを想定して整備している。
キリマンジャロで通信環境を整備するプロジェクトは2022年10月末までに完了する計画で進めており、最終的にはキリマンジャロの山頂まで4Gを整備する計画である。
山頂まで4Gの整備を完了した場合は改めて案内すると思われる。
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