NTTドコモがスマホ向け5G SAを8月24日に商用化、同時にNR-DCも導入
- 2022年08月23日
- docomo-総合
NTT DOCOMOはスマートフォン向けに5G SAを商用化することを発表した。
2022年8月24日よりNTT DOCOMOが提供する5Gに対応した料金プランの加入者を対象に月額料金が550円(税込)のオプションサービスとして5G SAの提供を開始する。
同時に5G SAのオプションを無料で利用できるキャンペーンも終了時期を未定で展開すると案内している。
主要なターミナル駅、イベント会場、商業施設などから5G SAの提供を開始し、主要なターミナル駅には札幌駅、仙台駅、東京駅、名古屋駅、金沢駅、大阪駅、広島駅、高松駅、博多駅が含まれる。
5G SAのエリアは2022年8月24日の8時30分からNTT DOCOMOの公式ウェブサイトで公開するため、確認するよう求めている。
また、5G SAを利用するためには5G SAに対応したSIMが必要となる。
5G SAは2021年12月13日より法人顧客向けにデータ通信端末と合わせて提供してきたが、2022年8月24日からは個人顧客向けに5G SAを提供するとともに、スマートフォンで利用する場合でも5G SAに対応する。
これまでは、5G SAではサブ6GHz帯(Sub6)の3.7GHz帯および4.5GHz帯の周波数を使用してきたが、2022年8月24日からは新たにミリ波(mmWave)の28GHz帯も使用できる。
5G SAはサービスの名称で、第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定された無線方式であるNR方式の無線アクセスネットワーク(RAN)構成のひとつであるスタンドアローン(SA)構成のOption 2に準拠し、NR Bandは3.7GHz帯がFR1のn78、4.5GHz帯がFR1のn79、28GHz帯がFR2のn257である。
通信速度はn78もしくはn79を使用して下り最大1.7Gbps/上り最大143Mbpsで提供してきたが、n257の追加に伴い下り最大4.9Gbps/上り最大1.1Gbpsに高速化することになった。
なお、n257は単独もしくは優先の搬送波として動作することはなく、NRデュアルコネクティビティ(NR-DC)技術を適用して第二以降の搬送波として動作する。
NR-DCでは必ずn78もしくはn79が優先の搬送波として動作するため、NR-DCの組み合わせはDC_n78A-n257IもしくはDC_n79A-n257Iとなる。
5G SAに対応するスマートフォンは4機種で、2022年8月24日時点ではSHARP製のAQUOS R7 SH-52Cが対応し、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のGalaxy S22 SC-51CおよびGalaxy S22 Ultra SC-52Cは2022年8月末、Sony製のXperia 1 IV SO-51Cは2022年9月以降に対応する予定である。
AQUOS R7 SH-52CおよびXperia 1 IV SO-51Cでは上り最大1.1Gbpsに対応するが、Galaxy S22 SC-51CおよびGalaxy S22 Ultra SC-52Cでは上り最大1Gbpsとなることに留意しておきたい。
AQUOS R7 SH-52C以外のスマートフォンでは5G SAに対応するためのソフトウェアのアップデートの適用が必要となる。
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