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Orascom Telecom Lebanonの2021年通期の業績が判明、過去にレバノンのAlfaを管理



レバノンのOrascom Telecom Lebanon (OTL)の2021年通期の業績が判明した。

2021年12月31日に終了した12か月間となる2021年通期の売上高は前年同期比7,238万5,000エジプトポンド(約5億2,199万円)減の0エジプトポンド(0円)、税引前当期損失は前年同期比206.51%減の2,387万4,000エジプトポンド(約1億7,216万円)、当期純損益は前年同期比16,649.69%減で2,664万5,000エジプトポンド(約1億9,218万円)の赤字となった。

Orascom Telecom Lebanonはレバノンの移動体通信事業者(MNO)の管理を主要事業としたが、2020年12月31日に終了した12か月間となる2020年通期に事業を終了したため、2021年通期は売上高が発生していない。

ただ、会社は存続しているため、購買や給与に係る支払いおよびその他の経費などが発生しており、最終赤字の要因となっている。

レバノンでは国有の移動体通信事業者を外部のレバノン法人が管理する形態を採用していた。

エジプトのOrascom Investment Holding (OIH)はレバノンの国有の移動体通信事業者であるMobile Interim Company 1 (MIC1)の管理権を取得したため、レバノン法人としてOrascom Telecom Lebanonを設立し、Orascom Telecom Lebanonを通じてMobile Interim Company 1を管理することになった。

なお、Orascom Telecom LebanonはOrascom Investment Holdingの連結子会社で、Orascom Investment Holdingの持分比率は99.8%となっている。

Orascom Telecom Lebanonはレバノンの政府機関で電気通信行政を所管する電気通信省(Ministry of Telecommunications:MoT)と締結した契約に基づき2009年2月1日を効力発生日としてMobile Interim Company 1の管理を開始した。

Mobile Interim Company 1はAlfaの商標を使用して携帯通信事業を展開しており、Orascom Telecom Lebanonが管理者であることを示すためにAlfa Managed by Orascom Telecomとして表記してきた。

管理権は複数回にわたり更新してきたが、電気通信省は2019年12月31日まで有効の管理権を最後に更新しないことを決定したため、Orascom Telecom Lebanonが保有する管理権は2019年12月31日に満期を迎えた。

Mobile Interim Company 1の管理はOrascom Telecom Lebanonから電気通信省に移管することが確定したが、管理権に係る規定に基づき管理権を移管する場合は移管の手続きが完了するまでは移管前の管理者が継続して管理する必要がある。

そのため、2020年1月1日から移管を完了するまでは暫定的な措置としてOrascom Telecom LebanonがMobile Interim Company 1の管理を継続することになった。

2020年9月7日に移管を完了したため、Orascom Telecom Lebanonは事業を終了するとともに、電気通信省がMobile Interim Company 1の管理を開始した。

電気通信省がMobile Interim Company 1の管理権を承継後もAlfaとして携帯通信事業を展開している。

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